2016年から不定期で放送されていた「香川照之の昆虫すごいぜ!」(Eテレ)。昆虫好きの俳優・香川照之がカマキリの着ぐるみでカマキリ先生に扮して人気を博していたが、銀座での性加害が明るみになった2022年秋以降は事実上の打ち切り状態となっている。
そんな中、「カマキリ先生」の後継者に急浮上したのがザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトだ。1月5日放送の「ギョギョッとサカナ★スター」(NHK)に出演した甲本は、司会のさかなクンとのスペシャル対談で、昆虫愛あふれるトークを繰り広げた。
横浜・八景島シーパラダイスでカブトガニの着ぐるみ姿で登場した甲本は、「こんにちは、私の名前は甲本カブトです」と挨拶。水族館内で披露したのはオサムシのエピソード。
「オサムシという飛べない虫がいて、飛べないから、小川をひとつ挟んだだけで種類が違うんですよ」
オサムシは飛翔できないために離れた地域の同種と交わらない。それゆえ、生息する場所によって独自の進化を遂げたと述べて、さかなクンを「お〜、すギョい!」と驚かせたのだった。
さらに、見た目が気持ち悪い「不快害虫」についても持論を展開した。
「ちっとも悪くないのに怖いとか気持ち悪いという理由で、不快害虫という言葉があって、もしかしたら、こいつ嫌いだなって思う人のことを知ればいいんじゃないかな。虫の中には『わ〜気持ち悪い』『怖い』っていうの、いっぱいいたけど、調べて知ると、だんだん好きになっていった。知らないから怖いとか嫌いとかなるのかもしれないね」
このように、虫嫌いを克服する秘訣をアドバイスしたのだった。テレビ誌ライターが解説する。
「対談の後半で甲本は、群れをつくらずに単独で生活するジガバチについて話しました。ジガバチの親は、子供の餌となる蛾をつかまえる際に、運動中枢の神経が集まる部分を刺して仮死状態にしたうえで、卵を植えつける。生きたままの状態にすることで、子は新鮮なエサを食べながら成長できる、そんな豆知識を披露したのです。また、水族館の水槽で飼育されているイワシがサメやエイに食べられることを知った甲本は、『イワシはみんなの材料になる』『すばらしい生き物だね』とコメントしていました。香川のカマキリ先生はハイテンションのイメージが強かったですが、甲本のゆったりとした口調と深みのあるコメントは、昆虫好きの子供から支持を集めそうです」
ネット上では早くも、《香川照之の後釜に》《甲本カブト先生で別番組作ってほしい》といったコメントが見られた。「甲本ヒロトの昆虫すごいぜ!」がオンエアされる日は近いかも!?