村井美樹が衝撃的な結末に…「バスVS鉄道」第12弾のルート設定が物議【令和4年「バス旅」5大事件】

 22年に放送されたバス旅は全部で10(BINGO対決旅はのぞく)。その中でもっとも注目を集め、放送終了後に物議を醸したのは8月24日の「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅第12弾」(テレビ東京系)だろう。この第12弾はそもそもルート設定が疑問視され、衝撃的な結末を迎えたからだ。

 放送前、「水バラ」(テレビ東京系)の公式サイトでルートが発表されると、古くからのバス旅ファンから大きな反響があった。スタート地点は愛媛の道後温泉で、しまなみ海道を通って岡山の後楽園を目指すというのである。議論の的になったのは道中のしまなみ海道だ。理由をテレビ誌記者が解説する。

「しまなみ海道は、太川と蛭子の元祖バス旅第17弾で通りました。広島県尾道市と愛媛県今治市をつなぐ道路で、島の中は普通の路線バスになるのですが、島と島の間は高速道路を走ります。バス旅は高速道路を走るバスには乗れないので、太川たちは苦戦を強いられました。しまなみ海道のほとんどの区間を歩いたんです。あまりの過酷さにマドンナの宮地真緒は涙を流してリタイアを訴え、後日、太川も限界だったと明かしました」

 そんなしまなみ街道を再び通るという。厳しい状況なのは鉄道チームも同じで、しまなみ街道の近くを走る鉄道路線はない。いったいどうするのか。答えはフェリーとレンタサイクルの利用をOKにするという特別ルールの適用だった。結果、バスVS鉄道という基本コンセプトが揺るぎ、対決はいまひとつ面白みのないものとなった。

 これはルート設定に困った末の苦肉の策であると指摘して、テレビ誌記者が続ける。

「バスVS鉄道の舞台選びは本当に難しいと思います。まずバスと鉄道が両方走っている場所でないといけません。さらに接戦になるようにスタート地点、ゴール、チェックポイントを設定してく必要があります。できれば、鉄道チームリーダーの村井美樹が手腕を発揮できるよう鉄道路線が複数あるところがベストです。こう考えると、勝負の舞台となる場所は意外と少ない。そこでやむなくしまなみ海道を選んだのではないでしょうか」

 鉄道路線がないという未知のフィールドを相手にしたせいか、村井は同シリーズ初となる失態をしてしまう。なんと制限時間までにゴールできず、失格してしまったのだ。

「村井はもちろんのこと、バスチームの太川もあぜんとしていました。しまなみ海道を舞台にするというチャレンジをしたのに、僅差の接戦にはならず、むしろ失格という結果になった。これは完全に失敗です」(前出・テレビ誌記者)

 今年はその失敗を活かした面白いルート設定をしてほしいものだ。

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