「配達料0円でも料金割高」三井住友海上が国内初導入「Uber Eats社食」は成功するか?

 損保大手の三井住友海上火災保険は12月14日、Uber Japanが提供する法人向けサービス「Uber for Business」を導入し、Uber Eatsによって料理が注文できるデリバリー型社員食堂をオープンした。社員は配送手数料0円で利用できるという。

「Uber for Businessを導入するのは国内企業としては三井住友海上が初めてで、大阪淀屋橋ビル内にある社食に『Uber Eats専用席』60席が設けられ、そこで配達された料理を食べることができます。同社では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年から社食を閉鎖していましたが、社内で食事をしたいという社員の要望を受けてデリバリー型の食堂導入を決めたといいます」(エンタメ誌ライター)

 注文は社員が各自でスマホアプリなどから行い、料金は給与から天引きされる。また社食に設置されたモニターではUber Eatsで注文できる人気メニューや栄養バランスを考慮した健康増進メニューなどが表示され、食生活改善のサポートも行われるという。

 ただ、全社員がもろ手を上げて賛成、というわけでもないらしい。Uber Eatsで注文するメニューは、店舗で注文した場合よりも割高に設定されているものが多いことから疑問の声もあがっているのだ。

「社食といえば提供の速さや料金の安さがメリット。その点、デリバリーを利用した社食では注文から配達まで時間がかかることや、結局は割高になることにネット上では不満の声もあがっていますね。それでも、注文をランチタイム前にスマホから済ませておけば提供時間に問題はなく、何より豊富な店舗から注文できるのは大きな魅力だとも言えます。導入する会社側としても人件費などを抑えられることから、今後は採用する企業も増えるのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 賛否両論ある「Uber Eats社食」がどれほど受け入れられるのか、注目されるのである。

(小林洋三)

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