兵庫県尼崎市が12月13日、職員が市民の連絡先入りの公用スマホを紛失したと発表した。同市では、今年6月に全市民46万人分の住民基本台帳データ入りUSBメモリーを紛失したことで世間を騒がせたばかりで、市民からは《まったく反省していない》と怒りの声があがっている。
「尼崎市によると、公用スマホを紛失したのは総合政策局武庫地域振興センター武庫地域課に勤務する職員で、8日に帰宅した際にスマホがないことに気づいたそうですが、その時は職場に忘れてきたと判断。同9日の金曜は休暇日で、週明けの12日に出勤したところ職場にスマホがなかったことから、紛失が発覚したといいます。なお、すでに尼崎警察署には遺失物届けを提出し、スマホの利用停止手続きなどもおこなっているといいます」(社会部記者)
市職員が紛失した公用スマホには市民の電話番号2件やLINEの連絡先約50件、同市で開催したイベントの写真や動画などが保存され、市は登録されていた市民に対し謝罪をしていると説明。今後は、勤務時間外における公用スマホの管理を徹底するとともに、職務上取り扱う情報についても管理を徹底するという。
「今回は無許可で持ち出したというわけではなく、スマホにもセキュリティロックがかけられていたといいますが、個人情報が入っているものはもう少し慎重に扱ってほしいところ。6月の件では市が業務を委託した情報システム会社『BIPROGY(ビプロジー)』の再々委託先の社員が紛失し、市はイメージダウンに繋がったことから損害賠償請求を行うことを明らかにしている。しかし、そんな中で今回は市の職員が紛失したということで、改めて尼崎市の危機管理能力にも批判が集まっています」(フリージャーナリスト)
再発防止策を今度こそ徹底してもらいたい。
(小林洋三)