尼崎市46万人分データが漏出!? 自爆会見で浮上した13桁のパスワードとは

 兵庫県尼崎市が全市民の住民基本台帳などのデータが入ったUSBメモリーを紛失した騒動が大きな波紋を呼んでいる。23日午前に尼崎市が開いた緊急会見の質疑応答の中で、USBメモリーのパスワードに関する詳細な情報を公にしたことをきっかけに、ネット上では《これがパスワードでは?》とある文字列が推測されてしまう事態にまで発展。セキュリティの危うさが糾弾されている。

  紛失したUSBメモリーには全市民46万人分の氏名や生年月日、住所などの個人情報をはじめ、生活保護受給者や児童手当を受けている世帯の口座情報までが保存されており、一刻も早い回収が望まれている。しかし、会見の中で記者から「USBメモリーはパスワードが設定されていてデータは暗号処理されているとの事ですが、第三者が場合によっては簡単にパスワードを解いてしまうということは?」という質問を受けた担当者が「パスワードにつきましてはですね、英数文字も含めた13桁のパスワードを設定されているようですので、13桁となりますとかなり解読するのが難しいのかなぁという風には認識しております」と回答。対応の杜撰さが槍玉にあがっている。
 
 SNS上では《なんで大ヒント与えちゃうんだよ!》《13桁なんて情報出したら簡単に特定されちゃいそう》《桁数公表する意味がわからん》《もう行政の仕事は信用できない。何重にミスをすれば気が済むんだ!》と、今回の“自爆会見”に批判の声が殺到している。
 
 さらに、明かされた桁数を元にネット上ではパスワードを推測する声が続出している。中でも「amagasaki2022」がパスワードなのではないかという説が広まり、Twitterのトレンド1位に「amagasaki2022」が急浮上する事態となった。

 46万人の個人情報を守るパスワードが「amagasaki2022」だとしたら単純すぎるが、これまでの杜撰な対応を見る限り、可能性が無いとも言い切れない。同日午後にはフリマアプリに「尼崎のUSBメモリー」なる商品が出品されているが(のちに削除)、この出品者名は「Amagasaki」だった。

(浜野ふみ)

ライフ