赤点続きの岸田総理の内申点稼ぎの行き先はもはや外交だけ。11月には中国・習近平主席(69)と会談したものの、
「岸田総理の頭の中は外交を成功させることしかない。防衛費の倍増は巡航ミサイル『トマホーク』などをアメリカから購入することでバイデン大統領(80)との関係を強化する方向です。習近平との会談では準備された声明文を読み上げただけでなんの成果もあげていない。本人だけが『3年ぶりに直接会談を実現させた』と、自らの手腕に舞い上がっているだけ」(官邸キャップ)
岸田総理はすでに、来年5月に自らの選挙区・広島で開催するG7サミットの成功ばかりを夢見ているようだ。それにしても、
「マスコミは不支持の岸田下ろしを叫んでいるが、実際にはポスト岸田の不在が響き、誰も岸田下ろしには動いていない。せいぜい茂木敏充幹事長(67)が、政権運営を岸田総理、麻生太郎副総裁(82)と行っているなど『3頭政治』発言で顰蹙を買っている程度です」(政治部デスク)
岸田総理が最後に頼った菅義偉前総理(74)にもソデにされたようで、
「8月の改造内閣でも、入閣を要請したが、今度は副総理として政権を支えることを打診したようです。もっとも、岸田政権をドロ船と見ている菅氏が乗ることはない」(官邸キャップ)
今や閣僚辞任ドミノどころか自身にも暗雲が垂れ込め始めている。
「一部報道ですっぱ抜かれた、昨年の衆院選での白紙の領収証問題が焦げ付きそうです。『未記載の領収書は与野党問わずある』などという言い訳は、今どき通用しない。来年の通常国会での野党の攻撃次第で総理の座から引きずり下ろされる可能性もある」(政治部デスク)
最後に本澤氏が岸田総理をこう喝破する。
「池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一、これまで宏池会出身の総理は国民のコンセンサスを得た政策を打ち出してきた。ところが岸田総理は、社会保障を切り捨て軍備増強とは何事か。また、清和会に気配りする人事はまるで安倍政権の亡霊に怯えるよう。旧統一教会の対策も質問権など生ぬるい政策ではなく教団本部を家宅捜索して鉄槌を加えるしかない。このままでは国民が評価できることが何もできないままG7の前に討ち死にするのみ」
発表されるたびに内閣支持率最低を更新する「死に体内閣」に、これ以上の延命策はあるのか?
*週刊アサヒ芸能12月15日号掲載