94年にribbon解散後「劇団☆新感線」で役者修業を積み、本格的に女優に転身した永作。ヒットドラマ「青い鳥」(97年、TBS系)などに出演して、足場を固めていく中、突如、98年にムック型写真集「月刊永作博美」(新潮社)が発売された。
衝撃的な中身は、前半から色香全開。タイルの壁に手をついた永作が、アンダーウエアからはみ出したヒップをツンと上向けて強調する姿などは、ほんの挨拶代わりだ。芸能評論家の尾谷幸憲氏も当時を思い出してこう評する。
「19歳でアイドルデビューした頃から10年近く経っているのに、スタイルのよさは変わっていません。肌着姿で胸元を惜しげもなく披露し、推定Eカップのバストからは、むちっとした弾力と柔らかさが伝わってきます。さらに、白い薄手のワンピースのような服を着たカットでは、永作が大量に汗をかいた影響もあってか〝透けトップ〟状態になっているんです」
のちに人気となる月刊シリーズの第1号は、この限界ショットのおかげで13万部を売り上げたという。
清純派の殻を破ると、翌99年に「週末婚」(TBS系)で民放の連ドラ初主演を飾り、体当たり艶技に挑戦。当時を知るテレビマンはこう述懐する。
「初回のオープニングからシャワーシーンで貪るようにディープキスをしたり、お互い泡まみれの体を〝洗いっこ〟したり。中盤にかけて過激さは増していき、第5話ではビルの谷間の通路でスカートをまくられての野外行為。第7話でオフィスでする場面が登場するなど、妖艶な役どころに体当たりしていました」
人気女優として不動の地位を築く中、01年6月に通販のみの「NAGASAKU BOXX」(新潮社)を刊行。そこにはなんと、30歳にしてベールを脱いだ「全脱ぎボディ」が─。スポーツ紙記者も息をのむ出来栄えだった。
「挑戦的な作品集で、グラビア写真30点とマッパの絵13点という構成。永作は女流画家のアトリエに通い、全てを晒したデッサンはボリュームのある立体的なバスト、ほどよい大きさの桃色のバストトップ、生命力を感じさせる濃いめのヘアまでリアルに描写されていました」
デッサンとはいえ、永作ボディを堪能できるレアな作品集に仕上がっていたのだ。
一方、アラフォーで迎えた08年公開の映画「人のセックスを笑うな」(東京テアトル)のキスシーンも必見だと、尾谷氏がプッシュする。
「キスにもいろいろありますが、明らかに男女の営みを感じさせるものでした。松山ケンイチ(37)が部屋の電気を消したら、肌着姿の永作が再び電気のスイッチを押して、立ったまま唇を奪います。そこからチュパチュパと卑猥な音を響かせながら耳、鼻、顎、首筋にも執拗なキス攻め。これで興奮しない男はいません。朝ドラをきっかけに写真集や過去の艶場面を見返して〝舞いあがる〟のはこっち側ですよ(笑)」
永作の妖艶姿態の再燃で、朝ドラが100倍楽しくなる!?
*週刊アサヒ芸能11月3日号掲載