NHKは12月21日、大みそかに放送される「第73回NHK紅白歌合戦」のゲスト審査員を発表した。2023年の大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じる嵐の松本潤など10名を選出。注目されていた連続テレビ小説のヒロインは明暗が分かれた。
審査員は松本のほか、女優の芦田愛菜、黒柳徹子、福原遥、アーティストで僧侶の西村宏堂、プロスケート選手の羽生結弦、歌舞伎俳優の坂東彌十郎、プロ野球選手の村上宗隆、サッカー日本代表監督の森保一、新国立劇場舞踊芸術監督の吉田都の10人。
慣例として、審査員は大河ドラマや連続テレビ小説の主役やヒロイン、スタッフが選ばれることが多く、今回も松本と、2022年後期の連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロイン役を務める福原が選ばれた。だが、同年前期の「ちむどんどん」でヒロインを演じた女優の黒島結菜の名前はなく…。
黒島は「紅白」の紅組司会の有力候補とも言われていた。ところが、フタを開けてみれば、選ばれたのは女優の橋本環奈。まさかの結末に黒島や関係者も肩を落としたに違いない。せめて審査員に…という願いも叶わなかった。
「紅組司会どころか、審査員にも選ばれなかった。黒島には気の毒ですが、それほどNHK局内での『ちむどんどん』の評価が低かったということでしょう。ネット上では、その日の放送が終わるたびに『#ちむどんどん反省会』というハッシュタグをつけて、辛口批評で大盛り上がり。〝話の辻褄が合わない〟〝登場人物の行動が理解できない〟〝都合がよすぎるストーリー展開〟など、毎回ボロクソに書かれていました。NHKもそうした視聴者の評価を気にして、〝ちむどんどん色〟を消したかった可能性はありますね。『紅白』でも『#紅白反省会』などとやられたらかなわないという危機感もあったかと思います」(テレビ誌ライター)
大みそか、黒島は「紅白」を見るのだろうか。
(石田英明)