岸田“売国”ファミリーは本日も反省の色なし(1)長男を報酬1000万の総理秘書官に

 15歳以下の子供がいる家庭に支給されてきた児童手当が10月より一部廃止になったのをご存じか。時を同じくして、国のトップは我が子に約1000万円の手当がつく重要ポストをプレゼントしたというのだからアキれるばかり。やることなすこと国民の反感を買いまくる岸田ファミリーの実像に迫る。

 去る10月4日、驚きの人事が発令された。岸田文雄総理(65)は、長男の翔太郎氏(31)を政務担当秘書官に任命したのだ。

 松野博一官房長官(60)はその日の記者会見で、起用理由についてこう語った。

「本人の人格、識見を踏まえ、適材適所の考え方で行っているもの」

 だが、心中穏やかではなかったようで、政治部デスクによれば、

「松野官房長官も寝耳に水で、知らされたのは前日。会見では機嫌の悪さを露わにしていました。コロナ禍の20年、当時の安倍晋三総理が官房長官だった菅義偉氏に無断で一斉休校を要請してひと悶着ありましたが、官邸内の亀裂を象徴する〝事件〟でした」

 政治ジャーナリストの山村明義氏もこう話す。

「側近に相談することなく、ほぼ独断専行で進めた人事と聞いています。かつては聞く力をもって、じっくり判断するのが岸田総理の持ち味でしたが、最近は早すぎる決断が裏目に出ている印象を受けます」

 この人事で、野党から「身内びいき」「公私混同」と厳しい追及を受け、13日には、時事通信の世論調査で27.4%という内閣支持率が公表された。「危険水域」と言われる20%台に落ち込んだのは、9月の毎日新聞の調査に続いて2度目。

 第4次安倍内閣(18年〜)で内閣府大臣政務官を務めた元衆議院議員の安藤裕氏は、岸田政権の〝終わりの始まり〟と見る。

「翔太郎氏は記者の取材に『岸田事務所内の人事』と答えていたそうですが、総理秘書官といったら、永田町では相当に箔の付く経歴。退陣へと追い込まれる前に発令した駆け込み人事という見方もできます」

 総理秘書官は内閣法で定められた特別職の国家公務員で、報酬は1000万円前後と言われている。仕事内容を政治ジャーナリストの青山和弘氏に聞くと、

「翔太郎氏は省庁出身の秘書官7名を束ねていく立場になります。政策面は同じく政務担当で元経済産業事務次官の嶋田隆氏が担うので、翔太郎氏は岸田事務所から来ていた前任の山本高義氏に倣い、総理の日程の管理が重要な仕事になるでしょう」

 テレビのニュース映像で、総理のすぐ後ろを歩く翔太郎氏の姿を目にするが、けっしてただの「付き人」ではない。

「たとえば『夜に知人と会いたい』といった総理の要望にどう応えるか、経済人やマスコミ、地元関係者などから相次ぐ面会や懇談の希望に判断を下すのが政務秘書官の役割です。総理にプライベートはありません。〝政治家・岸田文雄〟がどの人物にどれだけの時間を割くべきか、日々、判断が求められます。処理能力のない方がこのポジションに就くと、総理の業務がスタックしてしまうのです」(青山氏)

 今後は日々の「総理大臣動静」に注目だ。

*週刊アサヒ芸能10月27日号掲載

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