コンビ芸人のチョコレートプラネットが大ブレイク中だ。ボケの長田庄平は狂言師・和泉元彌を、ツッコミの松尾駿は美容家・IKKOをモノマネして、昨年大ブレイク。18年の年間テレビ出演本数は、過去最高の200本を超えた。モノマネはいずれも、本人のお墨付き。長田は「そろり、そろり」、松尾は「どんだけ~」のフレーズが定着している。
そんな“偽IKKO”こと松尾には、昭和を代表する大ヒットシンガーが親せきにいるという。
「それはクリスタルキングのボーカリストだった田中昌之。松尾のお父さんのいとこに当たるそうです。田中といえば、クリキンのデビュー曲『大都会』の歌い出しの“あ~あ~っ”という超ハイトーンボイスが印象的ですが、松尾も抜群の声量の持ち主で、コントでは高音で叫ぶシーンが多く、そのキレイな伸びっぷりにDNAを感じずにはいられません」(芸能ライター)
田中はすでに、クリキンを脱退。還暦を超えている現在は、ソロ歌手として活動している。80年代にはウルトラマン、2000年代には仮面ライダーといった大人気特撮シリーズのオープニングソングやイメージソングを手掛けており、デビュー40周年の今年もライブに精力的だ。
そんなクリキンと同じく、昭和歌謡界に燦然と輝く歌手に、イケメン兄弟デュオの狩人がいる。兄の加藤久仁彦と弟の加藤高道による2人組だ。この兄弟の姪にあたるのもまた芸人なのだ。
「彼女の名は、マーナ。きゃりーぱみゅぱみゅのものまねをするピン芸人です。アラフォーで、高校生と中学生の子どもがいるシングルマザー。きゃりーとは16歳の年齢差がありますが、完成度はかなりのもの。多くの有名芸人を生んだことで知られる東京・新宿のものまねパブ『そっくり館 キサラ』の出身ですが、あまりの激似ぶりに、彼女が登場すると来客がザワつくほど。『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で、すでに本人と共演しており、公認をもらいました」(前出・芸能ライター)
昭和という激動の時代をトップアーティストとして歩んだクリキンと狩人。令和の今、ブレイクしたチョコプラとマーナ。エンターテイナーのDNAは確実に受け継がけている。
(北村ともこ)