フリーアナウンサーの羽鳥慎一が10月5日、自身がキャスターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」（テレビ朝日系）に出演。同局社員でコメンテーターの玉川徹氏が誤った発言で謹慎処分になったことを伝えたが、ふだんの落ち着いた進行ぶりからは信じられないほど狼狽しているように見えた。
番組冒頭、羽鳥アナは「今日から玉川さんが10日間の謹慎処分ということになりました。放送10回分の出演禁止ということになります。今回、玉川さんの発言によりまして、ご迷惑をおかけしました各方面の方々、そして不快な思いをされました各方面の方々、さらに視聴者の方々、大変申し訳ありませんでした」と謝罪。続けて、「予定ですと、玉川さんは来週の水曜日復帰をいたしますが、その際になぜ今回このような発言になったのか、説明をあらためてするべき、そして謝罪をするべきだと私は思っております。改めて、大変申し訳ありませんでした」と玉川氏の今後の予定と、持論を示した。
しかし、冷静さを失っていたのか、復帰日の間違いをスタッフに指摘され、「再来週？ ごめんなさい、来週と言いました？ 再来週です。10日間ということですけど、出演は再来週ということになります。再来週の水曜日からです」と慌てた様子で訂正した。
玉川氏は9月28日の放送で、安倍晋三元首相の国葬での菅義偉前首相の弔辞について、「（大手広告代理店の）電通が入っていますからね」などとコメントし、翌日の放送で「事実ではありませんでした」と謝罪。テレビ朝日は事態を重く見て、10月4日、玉川氏を出勤停止10日間の懲戒処分にしたことを発表した。
ネット上では羽鳥アナの謝罪について「社員の玉川氏に〝さん〟付けする必要ない」「真っ先に謝罪すべきである菅さんへの言葉がなかった」「社員の不祥事をなぜ外部の人間が謝罪する？」「再来週を来週と言い間違えるなど落ち着きがない」などと散々だ。
「メインキャスターである羽鳥アナには、もう少し冷静に玉川氏の件を伝えてほしかったと思います。〝なぜ、このような発言になったか〟と説明責任を果たすべきだと言っていましたが、玉川氏が番組で誤った発言をした時点で、真偽を確認するのもメインキャスターである羽鳥アナの役割ではないでしょうか。今日の放送で、番組と羽鳥アナの評価が下がったことは否めません」（テレビ誌ライター）
羽鳥アナといえば、「オリコン」の〝好きな男性アナウンサーランキング〟で過去6度、1位を獲得。その人気に影響が出なければいいが……。
（石田英明）
