「この1カ月が勝負だ」「この夏は特別な夏」「この連休がヤマ」「我慢の3連休」「年末年始特別警報」「この夏を最後のステイホームに」など、コロナ禍で数々の名キャッチフレーズを提唱してきた東京都の小池百合子知事。コピーライター顔負けの才能だが、ツイッター上でも独特の小池節を披露していた。
特に目がいったのは、9月12日更新の複数ツイート。小池氏は8月29日から東南アジアへ海外出張に出たが、そのときの出来事を数回に渡って12日に報告した。
ジャカルタで行われたU20会議では、洪水や干ばつの被害が話題となったようで、小池氏は「やばい地球の状況について世界各都市から報告が相次ぐ」とツイート。これについて、「やばいとは???」「やばいなんて使うんですね」と、都知事として表現が下品であるとのコメントが返ってきた。
その後、「インドネシアの大臣は老いも若きも猛烈に英語で話す。これ、今どきの国際会議の標準」とツイート。すると、「インドネシアの大臣は老いも若きもノーマスクで話す。これ、今どきの国際会議の標準」と皮肉のリプライが。世界的には脱コロナ・脱マスクの流れで、添付された写真も小池氏を含めて全員ノーマスク。日本ではいまだにマスク率が高いことを揶揄した。
また、米国について「太陽光屋根義務化当たり前状況」とツイート。小池氏は太陽光パネル義務化の方針を表明しているが、コメント欄では「太陽光屋根義務化に反対します。都民の意見を一切無視して」などと反発を集めた。〝義務化当たり前状況〟との表現は反対派から反感を買うのは容易に想像できるはずだが‥‥。
さらには「あまりいい写真が撮れなかったが‥‥」とつぶやき、会議の様子の写真をアップ。自身も映っており、小池氏以外の人物が撮影したことがわかる。それほど悪い写真に見えないが、〝いい写真が撮れなかった〟とは、撮影者に失礼ではないだろうか。
「9月12日の一連のツイートを見ると、悪気はないのかもしれませんが、まるで〝女帝〟と言わんばかりの上からの印象を受けます。また、複数枚の写真が投稿されていますが、どの写真でも小池氏はマスクをしていません。国内ではマスク着用を促し、海外ではノーマスク。これでは説得力はありません。ネットにも、小池氏のダブルスタンダードに怒りをあらわす意見が多数ありました。世界を例にとって英語が標準であるならば、ノーマスクも世界標準。日本でも堂々とマスクを外してほしいものです」(週刊誌記者)
やばい都知事の状況‥‥ということにならなければいいが。
(石田英明)