「パチンコも家庭内暴力も合法」三浦瑠麗氏の“朝生発言”が大炎上のワケ

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が生放送で旧統一教会の“合法性”を主張して視聴者から大ヒンシュクをかっているという。

 9月2日深夜放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)ではジャーナリスト・田原総一朗氏の司会のもと、旧統一教会と政治について現職の国会議員や政治評論家が議論を行った。

 旧統一教会の“違法性”を訴えたのが、立憲民主党の長妻昭衆議院議員。日本の宗教法人が免税対象になっている理由について国民の心の安定につながる点を挙げたうえで、「今回の(旧)統一教会は法令違反が多すぎるんですよ。不法行為ですね」と述べると、田原氏が「壺を買う人に…霊感商法」と反応。長妻氏はさらに「刑事事件もあるんですよ。有罪で確定した事件もですね。印鑑を販売したというので刑事事件化したものもありますし、あるいは、組織的関与、使用者責任も認められている確定判決もあるんですよ。こんな、ごまんとですね、判決がある宗教団体っていうのはほとんどありません」と断罪し、「税の優遇」について疑問を投げかけた。

 その後、宗教と政治についての議論が行われ、番組の終盤では司会の田原氏が「旧統一教会が、信者からやたらに金をまきあげる。高いものを売りつけたりしたわけでしょ? それをなくすためにどうすりゃいいの?」と三浦氏に尋ねると、「なくせないと思うんですね」と回答。続けて、宗教法人格をなくしたり、献金に上限を設ける可能性に触れたうえで持論を展開した。
 
「世の中にはね、こういう山上(徹也容疑者)みたいな虐待家庭を作り出す事由っていっぱいあるんです。お父さんがパチンコとか競馬でお金すったり、家庭内暴力で殴ったり、飲酒で溺れたり。どれも合法なんですよ。合法な活動で家庭が崩壊するケースっていっぱいあるのに、なぜ宗教法人になるかっていうと、政局だからです。政局に引きずられて極端な改革案を…」と言ったところで番組はCMに入った。

 旧統一教会とパチンコ、競馬、飲酒を同列に合法と述べた発言がネット上で拡散すると、《競馬やパチンコは射幸心はあおってもマインドコントロールしないだろ》《パチンコは正体を隠して勧誘とかしないけどな》といった反論が噴出。9月5日には米山隆一衆議院議員がTwitterでこの発言を取り上げ、《パチンコは風営法の営業許可が必要、競馬は公営のみ、家庭内暴力は当然刑事の対象と其々規制されているのをご存じないのでしょうか?》と疑問を呈した。さすがに家庭内暴力を「合法」と論じたのは、無理があったようだ。

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