「MVでロゴ盗用」少女時代をかばう谷原章介に浴びせられた批判の中身

 俳優の谷原章介が8月17日、メインキャスターを務める「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。韓国の女性アイドルグループ・少女時代を擁護した発言が物議を醸している。

 少女時代は8月8日、デビュー15周年を記念してアルバムを発売。そのミュージックビデオ(MV)に登場するセットの一部のデザインが、東京ディズニーシー15周年ロゴの盗作ではないかと、SNS上などで指摘されていた。

 MVを手がけたシン・ヒウォン監督は8月14日、インスタグラムを通じて「許可なくデザインを借用することになり、恥ずかしく申し訳ないという思いです」などと盗作を認めて謝罪した。現在、問題のデザインは差し替わっている。

 この騒動について、谷原は「知的財産権の侵害という意味では、確かによくない」としたうえで、「少女時代というアーティストが悪意を持ってこういうことをしたわけではないし、たぶん彼女たちもディズニーが大好きだと思う。悪意的に見ないほうがいいのかなと僕は思う」と持論を展開した。

 基本的に制作側に問題があり、少女時代は盗作の事実を知らなかったかもしれない。しかし、ネット上では「悪意があってもなくても、やってはいけないこと」「悪意がないなら問題がないと言ってしまえば、何でもOKになる」「悪意がなければ、谷原さんの肖像権は自由に利用できて商業利用もOKか」などと反論されてしまった。

「谷原さんは少女時代のメンバーに悪気はないので『批判はやめよう』と言いたかったのでしょう。それは谷原さんのやさしさであり、甘さでもあります。ただ、それが事なかれ主義ととられ、これまでも批判を浴びることもありました。以前、同番組で交通事故を起こした加害者に『普通のいい人が加害者になってしまう』と、加害者を庇うかのような発言をし、猛批判を受けました。犯した罪と、人間性は別物です。波風を立てたくないのかもしれませんが、悪いことは悪いと論ずることもメインキャスターの責任ではないでしょうか」(テレビ誌ライター)

 谷原には盗用された側の気持ちにも寄り添ってほしかった。

(石田英明)

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