8月5日、米Amazonはロボット掃除機「ルンバ」を生産する米iRobotをおよそ17億ドル(約2285億円)で買収すると発表した。これにネット上では、バーチャルアシスタントAI「アレクサ」とルンバの連携強化に期待の声があがっている。
「iRobotはロボット掃除機のパイオニア的存在ですが、ここ最近は安価な製品を発売するライバルに押され気味で、8月5日に発表された2022年度第2四半期(4〜6月)の最終損益も4342万ドル(約58億)の赤字となっていました。従業員の1割にあたる140人をリストラする方針とのことですが、同社のコリン・アングルCEOは『ミッションを継続する上で、これ以上の場所はない』と、Amazonと共に道を歩むことを決めたとしています」(経済ライター)
「ルンバ」がAmazonデバイスに加わることで期待されるのは「アレクサ」との連携強化で、ネット上では《アレクサと上手に連携していければもっと使い勝手が良くなるのは間違いないし、どんどん進化していくと思う》《アレクサを通じて、今日はこの部屋とこの部屋だけ掃除してとか細かく指示ができるようになると嬉しい》《Amazon入りしたことで、ルンバは家事をもっと便利にしてくれそう。ティッシュペーパーとか日用品の補充もアレクサ経由で提案してすぐにAmazonで注文したりとか》など期待する声も多く見られる。
「ルンバにはすでにアレクサに対応しているモデルもありますが、基本的に出来ることは掃除の開始と終了、ホームベースに戻すくらいですからね。しかし、ルンバがAmazonデバイスに加わりさらなる連携が強化されれば、カメラを搭載したモデルではストックが少なくなっている日用品の補充や、収集した間取り情報に基づいたおすすめの家具の提案なども出来るようになるかもしれません。他にも、外部からの侵入者をルンバが感知しアレクサを通じて危険を報告するといった使い方も考えられます。アレクサ搭載のルンバであればモノを運ぶこともできそうですし、アレクサとルンバの相性が良いことは間違いありませんから、今後はどんどんライバルに差をつけられるのではないでしょうか」(ガジェット系ライター)
あとは値段がもう少し手頃になってくれれば言うことはないのだが…。
(小林洋三)