DV離婚に写真集発売も…「詐欺逮捕」寝屋川〝美人市議〟の素顔

「古い時代から今にいたるまで政治と金の問題ってずっとなくならないじゃないですか。私だからそれに一石投じられるのかなという部分は感じています」

 かつて、政治とカネの問題に対し、こう熱く語っていた大阪・寝屋川市の現役“美人市議”吉羽美華容疑者(42)の逮捕が大きな波紋を呼んでいる。

 全国紙社会部記者が解説する。

「福岡県警によれば、今回の事件で逮捕されたのは吉羽容疑者を含む男女計5人。彼らは新型コロナウイルス禍で業績が悪化した施設向けの公的融資制度に着目。2020年7月〜12月の間に、堺市の福祉施設に対し、『特別な条件で融資が可能で、返済しなくても民事上の責任は負わない』などと偽り、この施設に1億2000万円の融資を受けさせ、うち5940万円を業務委託料などの名目でだまし取った疑いが持たれています」

 今回は、堺市で起こった事件で福岡県警が動き、東京でビジネスを展開していた5人グループが逮捕されたわけだが、事件はまさかの経緯で発覚したという。

「昨年2月にグループの金庫から現金1億5500万円が盗まれる窃盗事件が起き、グループの1人が福岡県警に相談。吉羽容疑者の関与が疑われ、捜査の過程で詐欺事件が浮上、今回の逮捕に至ったといいます。これが事実だとしたら、仲間の金をネコババしたことになりますからね。詐欺で騙し取った金を盗まれたと警察に相談するほうもどうかと思いますが、現役の市議がそれを盗んだとなれば前代未聞のこと。県警では、グループによる詐欺行為は堺市だけでなく各地に及び、被害総額は計三十数億円に上るとみて全容解明を進めています」(同)

 いやはや、事実であれば開いた口が塞がらないが、この吉羽容疑者とは、いったいどんな人物なのか。在阪のジャーナリストによれば、

「吉羽市議は寝屋川出身で、大学中退後に上京。1年半後には復学し、2006年に民主党大阪12区総支部で勤務し、2007年5月に寝屋川市議に26歳の若さで当選しています。モットーは『地方から、国を変える』。1期目だった2009年には、“献金としてお金だけいただくのも心苦しい”との理由で32ページの写真集を1000円で販売して話題になったこともあります。その後、国政にもチャレンジ。民主党、新党大地から出馬し、17年の衆院選では小池百合子東京都知事率いる希望の党から出馬(東京24区)し、3度落選したあと市議に返り咲きました。プライベートでは、現衆議院議員の元夫とは16年に離婚していますが、その際に夫からのDV被害を受けたと主張し騒動になったことも。なんでも小池さんは、歯に衣着せぬ言葉で自分の意見を貫く、彼女のそんな強気の姿勢に期待しての公認だったと聞いています」(政界関係者)

 市議の仕事とは別に、東京都内で会社を経営。黄色いベンツを運転して、議会に現れていたという同容疑者だが、今年の5月11日以降、「体調不良」を理由に議会を欠席していたという。

「吉羽美華みたいな政治家になりたいって思われるような存在になりたいですね!」
 
 若手時代、目を輝かせながらこう語っていた吉羽容疑者は2日、詐欺の疑いで検察に身柄を送られた。

(灯倫太郎)

*画像は寝屋川市HPより(文字に一部加工あり)

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