ティモンディ高岸よりスゴかった! 芸人初のプロ野球選手とは?

 19日、独立リーグのBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスへの正式入団が発表された人気お笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行。だが、芸人からプロ野球選手となったのは彼で2人目。実は、16年に同じ独立リーグ・四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに入団を果たした人物がいる。

 太田プロに所属するサブロクそうすけだ。現在はピン芸人として活動しているが、当時はお笑いコンビ・360℃モンキーズのボケを担当。名門・帝京高校野球部の出身で、ポジションは投手。だが、公式戦出場歴はなく、同じ名門・済美高校(愛媛)のエースでプロ2球団からドラフト候補に挙がっていた高岸のような実績はない。

 しかし、15年秋に行われたリーグの合同トライアウトに参加。いきなり無死満塁のピンチを招くも後続を抑えたことが評価され、16年シーズンに愛媛の投手としてプレーすることに。芸人としてそこまで知名度がなかったため、高岸のように大々的に取り上げられることはなかったが、選手としての成績は目を見張るものがあったという。

「リーグ戦9試合の登板ながら防御率は1.98。前後期1位のリーグ完全優勝に貢献し、独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップでも投げています。しかも、驚くことに当時彼は40歳。リーグ関係者や我々報道陣にとっても衝撃でした」(スポーツ紙記者)

 プレーしたのは16年シーズン限りだったが、この防御率は投球回数こそ違うとはいえ、当時愛媛でチームメイトだった02年パ・リーグ新人王の正田樹(元日ハムなど)、11年ドラフト1位の北方悠誠(元ソフトバンクなど)を上回っている。

「40歳でも入団後、制球力がアップするなど1シーズンでも成長の跡が見て取れました。もし若かったら劇的な変貌を遂げた可能性もあったでしょうね。いい意味で関係者やファンの期待を裏切ってくれた選手でした」(同)

 今回、栃木に入団した高岸に「このハゲの成績、防御率1.98を上回れるよう怪我(毛が)なく素晴らしい挑戦を!」とツイッターでエールを送ったそうすけ。この数字を超えるのは容易なことではないが、「やればできる!」の精神で、プロのマウンドでも素晴らしいパフォーマンスを見せてほしいものだ。

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