14日からスタートした教師役の主演・中島裕翔(Hey! Say! JUMP)と女子生徒役・吉川愛の禁断の恋を描いたドラマ「純愛ディソナンス」(フジテレビ)。原作のない完全オリジナルのストーリーだが、コンプライアンス的に大丈夫なのか心配になってしまうほどだ。
「もともとフジの木曜10時枠はオトナ向けの作品が多いとはいえ、最近の地上波ドラマの中ではかなり攻めた内容になっています。第1回の平均視聴率は4.8%(※関東地区・ビデオリサーチ調べ)と振るいませんでしたが数字以上に見応えがあり、業界内での評判も決して悪くありません」(テレビ誌編集者)
それを裏付けるようにネット上でも《予想をはるかに超えて面白かった》《死ぬほどいい》などと評価するコメントが多数。そんな中、中島裕翔が所属するジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長の代表作の名作ドラマを挙げ、《似ている》といった投稿も見かける。
「『魔女の条件』(99年・TBS)です。相手役を松嶋菜々子が演じ、こちらは女性教師と男子生徒と男女の設定こそ逆ですが、平均視聴率21.5%、最高視聴率29.5%を記録しています」(同)
また、主題歌「First Love」を収録した宇多田ヒカルの同名のファーストアルバムは日本音楽史上最高の767.2万枚。翌年のセンバツ高校野球の行進曲に採用されるなど同年を代表する大ヒットドラマとなっている。
ただし、教師と生徒の恋愛ドラマ自体は珍しくなく、真田広之・桜井幸子の「高校教師」(93年・TBS)は、03年にも藤木直人・上戸彩バージョンで放送。他にも三浦春馬・武井咲の「大切なことはすべて君が教えてくれた」(11年・フジ)、有村架純・岡田健史の「中学聖日記」(18年・TBS)などがある。
映画でも山下智久・小松菜奈の「近キョリ恋愛」(14年)、生田斗真・広瀬すずの「先生! 、、、好きになってもいいですか?」(14年)などがある。
「実際に起きたら大問題ですが、エンタメとしては禁断の恋というシチュエーションが好きな視聴者がそれだけ多いということ。ジャニーズのアイドルを起用した作品も多く、そこも人気の大きな要因だと思います」(同)
ちなみに純愛ディソナンスのキャッチコピーは「純愛×ドロドロ」。歴代の名作ドラマにも負けない濃厚なストーリーに期待したい。