平日は本業と副業で大忙しだが、豊かな老後のためには、週末も休んではいられない。そこで、土日にうってつけの副業がある。「民泊清掃」だ。18年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されて以降、民泊事業への新規参入者は増加の一途をたどっている。そのオーナーに代わって、清掃を代行する仕事が誕生。認可を受けていない「ヤミ民泊」も増えているが、掃除するだけならセーフだろう。
「清掃業界は慢性的な人手不足で採用されやすい。日給は5000円が相場。たまに中国人客がゴミをまき散らして帰ることはありますが、基本的にはキレイに利用するお客さんが多いので、掃除は2時間ほどで終わります」(吉岡氏)
ここまでの副業の年収を整理してみよう。
ウーバーイーツが年収36万円、デリヘルドライバーは年収360万円、週末の民泊清掃で年収48万円。つまり、合計444万円。「働き方改革」なんてクソ食らえの不眠不休の生活になるが、5年弱で2000万円は貯まる計算になる。
ちょっとでも不眠不休期間を短くしたいのなら、やることは一つ。「節約」だ。どうせ副業で家を不在にしがちになるわけだから、住居費を減らしたいところだ。家賃を下げるのではなく、自宅を有効活用して「節約」する方法だ。
そこで、気になったのが空きスペースを貸したい人と借りたい人をマッチングするシェアリングサービス「モノオク」。18年4月からサービスがスタートして、今年5月の時点で登録ユーザー数は9000人を突破している。
「新住居が見つかるまでの間や季節用品の荷物などを預けたい顧客に向けて、保管スペースを提供するだけで稼げます。預かる時の料金は1畳で月5000円から7000円が目安。破損や紛失など荷物に対する保険の仕組みもしっかりして安心です」(吉岡氏)
独身なら、自宅の空いたスペースだけでなく、丸ごと提供することも可能だ。
「AVレーベルのHPなどで募集しているのですが、撮影場所として自宅を提供するのです。料金はワンルームで1時間5000円が相場で、これまでの最高額は12時間撮影で6万円というケースもあります。ただ、壁に飛び散った痕跡を発見した時は切ない気持ちになりました」(40代会社員男性)
モノオクとAVの部屋貸しを合わせれば、賃貸の家賃ぐらいは節約できそう。
ならば、勤務時間しか乗っていない週4日のデリヘルドライバーの車も貸し出せるのではないか。吉岡氏に聞いてみると、個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」なるものを教えてくれた。
「登録者から借りたいと申し出があれば、アプリ上でやり取りして、車の鍵を受け渡します。貸し出す金額の上限は決まっていますが、上限内で設定が可能。私はファミリーカーを1日3500円で貸しています。1カ月で多くて4回ほど。高収入は期待できません」
でも、駐車場代くらいの足しにはなるのだから、有効な節約術だろう。