「いい部屋ネット 街の幸福度(自治体)ランキング2021〈首都圏版〉」(大東建託)で1位に輝いた埼玉県・鳩山町。6月29日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)では、鳩山町の魅力を紹介。MCを務めるお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次は〝環境がいいと幸せだと思える〟と大絶賛したが‥‥。
鳩山町は、埼玉県の中央に位置する人口約1万3000人の小さな町。自然豊かな環境の中で静かに生活できるのが魅力だ。鉄道の駅はないが、町民は乗り合いタクシーを200〜600円で利用できる。また、子育て支援施策が充実しており、平成16年以降、保育園の待機児童ゼロを継続中。シェア・オフィスやカフェ、移住推進センターなどを備えたコミュニティ・マルシェも便利だ。
「スッキリ」では鳩山町の魅力を紹介したVTRが流れた後、加藤は「環境がよかったら、幸せだと自分が思えるということ」と、鳩山町の環境を絶賛。環境がいいので「ストレスがないのが幸福につながるのかもね」と感想を述べた。
鳩山町の環境の素晴らしさを伝えた「スッキリ」だったが、同日午後に放送された情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(同局系)では、鳩山町が6日連続で猛暑日を記録したことを報じた。この日、鳩山町では午後2時までに39.2℃を記録したが、鳩山町の公園から中継したリポーターが手にしていた温度計は42.5℃を表示。暑さのため公園には誰もおらず、紫陽花も萎れていた。
「スッキリ」と「ミヤネ屋」を見ていた視聴者からは「全然幸福じゃない。暑すぎ」「こんなに暑いと幸福度が1位でもちょっと‥‥」という声が上がった。
「埼玉県内では熊谷市が『日本一暑いまち』として有名ですが、8月の最高気温では鳩山町が昨年まで2年連続で熊谷を上回りトップとなっています。とはいえ鳩山町は緑が多く、都心ほどの蒸し暑さはありません。夏は暑いとはいえ、自然環境や住みやすさ、子育て・移住支援などを考えれば、幸福度ランキング1位に選ばれたことも十分理解できます。それにしても、『スッキリ』で評価を上げたその日に『ミヤネ屋』で猛暑について取り上げられるとは、鳩山町とって気の毒でしたね」(週刊誌記者)
暑くても幸福度ランキング1位の座は揺るがない。
(石田英明)