「スーパー銭湯アイドル」の肩書きで、平成最後となる大みそかの「第69回 NHK紅白歌合戦」に初出場したムード歌謡グループの純烈。女性へのDV騒動で脱退した友井雄亮を含め、メンバー5人のうち4人が特撮ドラマに出演していたことから、“戦闘”から“銭湯”に至った異色のアラフォー集団として話題になった。
その友井は10代のころ、関西ジャニーズJr.として活動していた。コーラス担当の小田井涼平は昨年、タレントのLiLiCoとゴールイン。そしてプロデューサーでリーダーの酒井一圭は、さらに仰天過去の持ち主。なんと元プロレスラーだったというのである。
「児童劇団出身の酒井は、ずっとアントニオ猪木の大ファン。幸いにも体が大きかったので、2005年からはプロレス団体・DDTの傘下である組織『マッスル』のリングに、レスラーとしてレギュラー参戦していました。リングネームは、酒井一圭HG。エンタメプロレスの『ハッスル』に選手として参戦していたレイザーラモンHGの二番煎じで、キャラ系レスラーでした。そもそも『マッスル』のポリシーは、脚本ありきでストーリー重視。酒井は役者経験をフルに生かして、レスラーを演じていたのです」(スポーツ紙記者)
広い芸能界には、元プロレス団体のスタッフもいる。パラパラ漫画家としても一世を風靡したお笑い芸人の鉄拳だ。
「『こんな○○は嫌だ』のフリップ芸でブレイクした彼ですが、もとは漫画家志望。高校卒業後には、ちばてつや賞・期待賞を受賞したほどの腕でした。でも、漫画一本で食えないとわかり、断念して、かねてから好きだったプロレスの道に。ただ、レスラーではなく、スタッフ兼レフェリーとしての採用でした。もっとも入社してまもなく退職しています。人見知りで、周囲とスムーズな関係を築くことができなかったため、彼のことを覚えているプロレス関係者は少ないそうです」(前出・スポーツ紙記者)
プロレス好き芸人は多いが、実際に闘っていた紅白出場歌手、スタッフだったクリエイター系ピン芸人もいる。リングを踏み台にして、メジャー舞台で成功する有名人は、今年もまた現れるか!?
(北村ともこ)