デビュー40周年を迎えた2022年、8年ぶりの「NHK紅白歌合戦」の出場が期待された歌手の中森明菜。残念ながら実現しなかったが、では、今年23年はどうか。
明菜といえば、11月8日に発売される作曲家・林哲司氏の50周年記念トリビュートアルバム「サウダージ」の中で、久々に歌声を披露した。林氏が作曲し84年にリリースされた「北ウイング」を、明菜が新たにセルフカバーした「北ウイング-CLASSIC-」がそれだ。10月30日放送のラジオ番組「垣花正あなたとハッピー」(ニッポン放送)で全国初オンエアされた。バラード調となった新しい「北ウイング」を歌う明菜の声は変わらず美しく、哀愁を感じさせたものだ。
新しい「北ウイング」で今度こそ「紅白」出場へ…と周囲の期待は高まったようだが、11月2日発売の「週刊新潮」によると、さる芸能関係者は、「本人(明菜)も紅白を復活の起点にしたいという思いは持っているものの、現状ではまだ声量に不安があり、また体調の問題がついて回るため、会場での歌唱は厳しい」と見ているとのこと。また、一部報道によれば、明菜は10年以上も帯状疱疹に悩まされ、精神的な不調にも見舞われているという。
「ただ、『北ウイング-CLASSIC-』のレコーディングに参加できたことを思えば、体調の良い日にVTR収録し、『紅白』当日にオンエアするという方法もあります。スローテンポの同曲であれば、不安視されている声量の問題もクリアできるのではないでしょうか」(女性誌ライター)
ところで、明菜の「紅白出場」に際し、ファンがリクエストする曲で最も人気が高いのは何か。22年12月放送のラジオ特別番組「中森明菜ベストソングリクエスト カウントダウン」(文化放送)では、1位「スローモーション」、2位「DESIRE-情熱-」、3位「ミ・アモーレ」だった。ちなみに、「北ウイング」も7位とトップテン入りしている。
「仮に出場となれば、ヒット曲があまりに多いのでメドレーも考えられます。となると、先のランキングで6位に入った『少女A』を歌うこともあり得ない話ではありません。実は、今年の『紅白』で司会を務める女優の浜辺美波はカラオケで最初に歌うのが『少女A』だとか。明菜が『少女A』を歌っているとき、舞台の脇で浜辺が口ずさんでいる光景が目に浮かびます」(前出・ライター)
紅白の出場歌手は例年11月中旬に発表される。果たして明菜の「今年こそ紅白出場」はあるのか…。
(石田英明)