「朝食を摂らない主義」力説の玉川徹氏を専門家が一蹴「ストレスで体内時計が狂っているタイプ」

 テレビ朝日の玉川徹氏が6月17日、コメンテーターを務める情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。朝食の是非について持論を展開したが、専門家に一蹴されてしまった。

 番組では、腸は脳や長寿の要になるとして、腸内環境について特集した。腸内には善玉菌、悪玉菌、善玉菌と悪玉菌の優位なほうに味方する日和見菌の3種類の腸内細菌が棲息。3つの腸内細菌のバランスが整っているのが、理想の腸内環境だ。しかし、55〜60歳を目安に腸内環境のバランスが乱れてくるという。

 リモート出演した腸の健康に詳しい京都府立医科大学大学院教授の内藤裕二氏は、腸の健康を保つには〝腸年齢〟を知ることが大事と説いた。そこで、スタジオでは出演者らが〝腸年齢チェック〟を実施。「便秘気味」など9つのチェック項目があり、数が多いほど腸年齢が実年齢より高くなる。

 チェックテストで玉川氏は2つに該当。そのうちの1つ、〝朝食を摂らないことが多い〟は逆に腸に良いのではないかと疑問を口にした。玉川氏は「朝食を摂らないことが多い。3食食べること、特に朝食を食べることが本当にいいのだろうかと思っている。オートファジーのことをいろいろ調べてみて、僕は16時間あけている。だから、朝食を摂っていない」と告白。オートファジーとは、16時間食事を制限する断食の1種で、細胞を生まれ変わらせる効果があるという。

 しかし、内藤氏は「多くの若い人にとって、朝食を摂らないのは極めて良くない。人間の体は朝食に反応して腸が動くようになっている。玉川さんの説は、玉川さんの世代だけにしてほしい」と一蹴した。玉川氏は「成長期の子供は別だが、少なくとも50代になって3食たべる必要はない」と持論を押し通した。

 コメンテーターを務めるタレントの長嶋一茂は「僕も朝食、絶対食べない。玉川さん派です。僕の実体験として食べないほうが調子はいい。3食食べると体調が悪くなる」と明かした。一茂の同意を得た玉川氏は「時間をあけると、その間、胃腸は休む。胃腸を休ませるのはプラスになる」と勢いづくも、内藤氏は「長嶋さんも玉川さんも、普通の日本人とはだいぶ違うライフスタイルですから。すごいストレス禍で体内時計も狂っているタイプの人間ですので」と再び一蹴した。

「意見が食い違うことが多い玉川氏と一茂ですが、朝食抜きに関しては一致し、視聴者も驚いていたようです。ただ、どんなに論を重ねても、ネット上では朝食抜きについて否定的な意見が圧倒的多数を占めていました。この論客2人を相手に内藤氏も大変だったと思います」(テレビ誌ライター)

 朝食抜きはいいのか悪いのか、また取り上げてほしいものだ。

(石田英明)

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