ロシア版「マクドナルド」営業開始も「M」ロゴにすがる“大欠陥”

 6月12日、ロシアを撤退した米マクドナルドから事業を引き継いだ露企業が新たにハンバーガーチェーンの名前をロシア語で「おいしい、それだけ」という意味の「フクースナ・イ・トーチカ」に決めたと発表し、同日に営業をスタートした。なお、ロゴマークには店名に含まれない「M」の文字が採用されているが、一体なぜなのだろうか…。
 
「この日オープンしたのはモスクワを中心とした15店舗ですが、運営会社によれば6月までにロシア全土で200店舗を開店させ、その後は1000店舗開業を目指すといいます。もともとマクドナルドはロシアで850店舗を展開していたので、新オーナーはかなり強気のようです。なお、オープン初日には多くのロシア人が店舗前に行列を作り大盛況でした」(ロシア事情に詳しいライター)
 
 なお、同店で提供されるメニューやレシピは基本的にマクドナルドと同じだというが、食材の仕入先は異なるため、ロシアのネット上には開店当日に利用した人の感想として「以前のものと比べるとマズい」との声も見られる。
 
「『フクースナ・イ・トーチカ』のロゴマークはグリーンの円をバックに赤色のハンバーガーとオレンジ色のポテト2本を描いて『M』の文字をかたどっています。これがウクライナでは、同国のガソリンスタンドのロゴをパクっているという指摘も出ているようですが、日本人には『モスバーガー』のロゴとソックリに見えます。ただ、店名にないMをロゴにしたのはマクドナルドの精神を受け継ぐ店であることをアピールしたかったというのが本音でしょう。商標の問題からマクドナルドのロゴや商品名などは使用できないそうですが、以前からのファンを取り込みたいのは間違いないですからね。あとは、どこまで味を再現できるかが今後の鍵になってくるのではないでしょうか」(同)
 
 1000店舗を達成することができるのだろうか?

(小林洋三)

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