カラオケ「JOYSOUND」で貸し出しミシンが大人気!利用しているのは誰?

 全国にカラオケやネットカフェを展開するスタンダードは、「JOYSOUND 池袋西口公園前店」にて期間限定でミシンの貸し出しを実施。これが好評だったことを受け、6月8日より対象店舗を全国4店舗に拡大し、継続的なサービスを提供すると発表した。

 カラオケとミシンという異色の組み合わせ、一体どんな人たちが使っているのだろうか。

「JOYSOUNDで貸し出しているのはブラザー工業社製ミシン『parie(パリエ)』で、販売価格は10万円以上する高価なものです。それが、1セット1回につき1000円(カラオケ室料別・ワンドリンクオーダー制)を支払えば、フリータイムでも使用できるんですから驚きです」(フリーライター)

 大好評だというJOYSOUNDの貸し出しミシン。スタンダードによれば、当初はサービスをはじめた池袋西口公園前店という立地からコスプレイヤーの利用を想定していたというが、それにとどまらず女子高生や主婦など幅広い層が利用し、「本格的なミシンが身近なカラオケで利用できるのは嬉しい」「カラオケだと音も気にならないし、テーブルが大きな作業台になって便利」「製作の合間にカラオケで息抜きができる」といった声も寄せられているという。

「カラオケ業界は新型コロナウイルスの影響で急激な客離れが進み、2019年には3482億円あった市場も21年には1400億円に半減するという、非常に厳しい状況となっています。そのため、各社は『歌わないカラオケ』の利用を推進しており、テレワークや会議室としての利用、映画・アニメのライブビューイング、楽器の練習など様々なプランを展開して客を呼び込もうとしているのです。そんな中、スタンダードの親会社がブラザー工業であることから、カラオケとミシンという異色のコラボが誕生したそうですが、ネット上でも《これは目からウロコ。子供が幼稚園に入園するからぜひ利用したい!》《ミシンって高いし、うるさいし、そんなに頻繁には使わないから、こういうところで利用できるって知れてよかった》などの声も寄せられているので、どんどん対象店舗が増えていくのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 今後は様々なカラオケコラボ企画が登場するかもしれない。

(小林洋三)

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