作品の成否は“衣装”が握っている!?
女優の池田エライザが今秋から放送のWOWOWドラマ「DORONJO/ドロンジョ」で主演することが17日、分かった。
同作は「タイムボカン」シリーズなどを生んだ「タツノコプロ」創立60周年記念作で、「ヤッターマン」に登場する悪役「ドロンボー一味」のリーダー・ドロンジョが悪に手を染めるに至った壮絶な過去や知られざる生き様が描かれた作品だという。
池田はのちにドロンジョと呼ばれることになる主人公の泥川七音(どろかわ・なお)を演じ、公開されたキービジュアルは、戦闘服のようなコスチュームに左足は義足という今までのドロンジョのイメージとは異なるものとなっている。
貧しく過酷な環境で生まれ、勝負の世界に身を投じていく役どころということで、そうした設定面に鑑みれば納得のいくコスチュームかもしれないが、公開されたビジュアルに原作ファンからは「セクシーじゃないドロンジョ様なんてドロンジョ様じゃない」「キャスティングは文句なし。だけど衣装がちょっとな…」「あのコスチュームが見れないなら池田エライザの無駄遣いだろ」「池田エライザは最高の素材なのに、衣装の残念さのせいで深キョンを超えられんぞ」など、衣装に関するクレームが多数見受けられている。
「ドロンジョのイメージといえばキュートで艶めかしい、そして少し間抜けで憎めない敵役というイメージが強いだけに、原作ファンがガッカリしてしまうのも仕方ないところ。また、09年に公開された実写映画『ヤッターマン』では、深田恭子がドロンジョ役を演じており、その際には衣装の細かい部分までこだわりをみせ、原作に沿った大迫力のコスチュームとなっていました。それを抜群のスタイルを誇る深田が完璧に着こなしていたので、同じキャラを演じるうえでハードルが上がってしまうのは無理もないでしょう。
ただ池田自身、深田に負けず劣らずの抜群のスタイルを誇るため、ドロンジョ役のキャスティングに不満があるという原作ファンは少ないはず。あとは胸元と大腿も露わなおなじみのコスが作品の中で披露されるか、されないかで作品の評価は大きく変わってきそうです。実際、アニメ化もされた人気漫画『キューティーハニー』を原作にした実写映画『CUTIEHONEY-TEARS-』が西内まりや主演で16年に公開されていますが、こちらも西内が着用するバトルスーツが原作に比べて艶っぽくないという指摘が続出したこともあり、作品的には残念な結果で終わっています」(エンタメ誌ライター)
今作の撮影現場について池田は「七音という役柄に向き合う日々は、心身共に過酷の連続でした。生きるために戦う。それが正義か悪かなど考える余地もない。追い詰められた七音に寄り添う過程で簡単なことなど何一つありませんでした」と振り返った。
過酷な撮影だったことは伝わってくるものの、コメント内容からは、あの定番衣装を着用したようにはうかがえない。果たして、多くの原作ファンが待ち望むドロンジョ様姿は見られるのか、その意味でも注目だ。
(権田力也)