井上公造「コロナで落ち込んだハワイを元気に」/テリー伊藤対談【1】

 長年にわたり、芸能リポーターとして第一線で活躍してきた井上公造氏が今年3月末で全レギュラー番組を卒業。これからは好きな仕事をしながらのんびり過ごすことになるという。これには旧知の仲の天才テリーも「羨ましい」を連発。決断の理由や思い出を聞いた。

テリー 3月末でレギュラー番組を全部卒業して。最近は何をしてるんですか。

井上 レギュラー番組を卒業したとはいえ、裏方の仕事はしてるんですよ。でも、できるだけ自分の興味のある仕事をやっています。

テリー 興味のある仕事って?

井上 僕のハワイ好きはテリーさんもご存知だと思うんですけど、コロナで落ち込んだハワイを元気にするために何かできないかと考えています。例えば、いろんな媒体と組んでハワイフェアみたいなものやったりとか。ハワイには知り合いも多いので、みんなで協力して何かできるといいですね。

テリー 井上さんって英語はしゃべれるの?

井上 「ア・リトル・ビット(ちょっと)」です(笑)。

テリー アハハハ。じゃあ、ある程度は。

井上 ハワイを元気にするためなら力貸してもいいよっていう芸能人もたくさんいるんですよ。みんなハワイ好きなんで。そういう人たちに声をかけて何か現地でイベントをやってもらったりとか、一応そういうことを考えてます。

テリー コーディネートだ。

井上 というと何か格好良すぎるんで、自分では「コネクター」って言ってるんですけどね。人と人をつなぐ仕事ですね。僕は福岡生まれなんですが、同じように日本の地方を元気にするような試みもやっていきたいと思ってます。

テリー やめるタイミングは、何で今年の3月末だったの?

井上 やめようかなということは40代後半ぐらいから、おぼろげには思っていたんです。僕、30代後半で宮根誠司さんと大阪の番組で知り合って、一緒に飲みに行ったり、旅行に行ったりする中で、彼も「サラリーマンに向いてないからフリーになる」って言ってたし、僕も「60歳までには芸能リポーターをやめたいと思ってる」って、将来の話をよくしてたんですね。それは決して芸能リポーターが嫌だったわけではなくて、もっと他のこともやってみたいという気持ちが強かったんです。

テリー ああ、それはわかるなぁ。

井上 芸能リポーターの諸先輩方を見ていたら、年齢を重ねるうちに体調を崩されたりしていたので、できれば自分はまだ体が動くうちに次のことを考えたいなと。

テリー そうだよね。

井上 だから、僕は早めに区切りをつけて、次のステージにチャレンジしてみようと思いました。

テリー それはレギュラー番組を全部降りないとダメだったんだ。

井上 仕方ないんですが、複数の番組を抱えてたら、長期の休暇ってなかなか取れないんですよね。僕、大好きなハワイも一番長くいたのは1カ月なんですよ。それも勝新太郎さんの〝パンツ事件〟の時で、現地ではずっと取材だったんです。だから、「今日は朝から何しよう」って考えるぐらい、もっと自由にハワイにいられたらなと、ずっと思っていたんですよね。

*テリー伊藤対談【2】につづく

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