吉野屋、キャンペーン誤算?「お子様割」の裏技で“誰でも割”状態に!

 牛丼チェーン・吉野家は4月22日から5月8日までの期間、「お子様割」キャンペーンを実施している。常務取締役(当時)の不適切発言が騒動になったばかりのタイミングで開始したこのキャンペーンを「お子様牛丼漬け戦略」と揶揄する者もいるが、このキャンペーンをお子様以外も利用しているのではないかとネット上では話題になっている。

 同キャンペーンは、丼・皿・カレー・定食メニューを小学生以下1名あたり全品80円引きの特別価格で提供するというもの。大型連休に合わせ、食事の用意が大変な子育て世帯にとって嬉しいキャンペーン内容となっている。しかし、ある利用者がネット上に投稿したと見られるレシート画像が波紋を呼んでいるようだ。

「キャンペーン初日のランチタイムに、新商品の親子丼・並をテイクアウトで注文し、お子様割を利用したレシートの画像がネット上にアップされたことが話題となりました。テイクアウト親子丼1人前は税込み429円ですが、この利用者が支払ったのは189円だけ。レシートには『お子様人数×3』と記載されており、お子様割が3人分適用されていたのです」(情報誌ライター)

 キャンペーンの規約には「お子様お一人につき一品のみ」という注意書きがあるものの、「テイクアウトの場合、お子様の同伴は必要ありません。お子様の人数分割引いたします」と明記されており、会計時に小学生以下の子供が同伴していなくても、自己申告すればお子様割が適用できるというのだ。

 この規約の抜け穴がネット上で広まると、《お子様割の裏技でめっちゃ安く牛丼テイクアウトできるw》と悪用を試みるユーザーの声が続出している。

 子供の同伴を条件にしては、利用しづらくなってしまう家庭もあるだろう。多忙な子育て世帯へのキャンペーンのため、規約を厳しくしては本末転倒になってしまうのかもしれないが、裏技対策が必要かもしれない。

(浜野ふみ)

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