「トンガのおばちゃん…」クロちゃんが明かした安田大サーカスの結成秘話

 お笑いトリオ・安田大サーカスが4月21日深夜放送の「やすとものいたって真剣です」(ABCテレビ)に出演し、結成当時の秘話を語った。

 この日の放送は「松竹芸能スペシャル」。松竹芸能に所属する芸人達による内部事情トークが展開されていく中、クズキャラで再ブレイク中のクロちゃんは事務所に不満があると語った。

 もともとアイドル志望だったクロちゃんは、松竹芸能のアイドル部に入るためにオーディションを受けたと明かし、オーディション合格後はボイトレや演技レッスンが受けられるものだと思っていたという。しかし芸人として採用されていたクロちゃんは「ネタ見せに行かされて、講師の先生に『お前なんでネタ持ってこーへんねん』て怒られて、それで騙された!ってなって。思ったの違ったから僕辞めるって言ったんですよ!」と事務所を辞めようとしたことを語った。

 しかし、事務所から「アイドルユニット組ませたる」と引き止められ、道頓堀のびっくりドンキーに連れて行かれると、そこにはHIROの姿が。金髪で肌の色が黒く、口数も少ない当時のHIROを見て、クロちゃんは「トンガのおばちゃん」だと思ったという。まともにコミュニケーションが取れないでいると、そこに団長が合流。アイドルユニットを組むつもりのクロちゃんは「歌とか得意なんですか?」と団長に質問したところ、「カラオケ程度に・・・」と答えたといい、その流れで安田大サーカスが結成されたという。

 「アイドルユニットを組ませてあげる」とクロちゃんが呼ばれていた一方で、団長は事務所から「イケメン見つけてきたから」と呼ばれ、HIROは「ハンバーグ食わしたる」とそれぞれ呼ばれていたという。この結成秘話にMCの海原ともこは「3人とも自分の意思じゃないんですか!?」と驚いていた。

 クロちゃんは「『売れたら好きなことさせたるから』って言われたんで、グッと我慢してやったんですけど、全然させてくれないですね」と今でも不満があるように語った。

 もともと大学で保育士を目指していたというクロちゃんは、保育実習で歌を歌った際に子どもたちが喜んでくれたことをきっかけにアイドルを志望するようになったという。クロちゃんの保育士としての資質について海原ともこは「うちの娘が3歳くらいのときにたまたまクロちゃんとご飯一緒に食べる機会があって、クロちゃん来たら、クロちゃんの膝の上から全然どけへんくて、(娘が)『クロちゃん好き好き』って言って・・・」と子どもから好かれる一面があると明かした。

  今でこそクズキャラのイメージが定着してしまったクロちゃんだが、子どもを喜ばせるアイドルになりたいという原点がなければ安田大サーカスは結成されていなかったかもしれない。

(浜野ふみ)

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