アマゾンとトレジャー・ファクトリー提携で“一強”のメルカリが大ピンチ?

 中古品市場が過熱の様相を呈している。
 
 6月3日、リサイクルショップ大手のトレジャー・ファクトリーが、アマゾンジャパンと提携して古着や服飾小物の買い取りサービスを始めると発表し、同日からスタート。すると翌4日の株式市場では、トレジャー・ファクトリー株が年初来最高値を更新する一方、フリマアプリでお馴染みのメルカリの株が前日比209円安となったのだ。
 
「トレジャー・ファクトリーは、これまでも自社サイトで古着の買い取りサービスを行っていましたが、アマゾンのアカウントを使ってアマゾンのサイト上からもサービスを使えるようになりました。集荷や返送にかかる料金は無料で、提携により利用者のかなりの増加が見込まれます」(業界関係者)

 これにネット上では、メルカリについて、《手数料が高いし送料も出さなきゃならないのは何とかならないか》《頻繁に値下げ交渉とかあるし面倒なんだよな》《販売手数料っていうのが本当に意味分からん》などの指摘が噴出している状況なのだ。
 
「トレジャー・ファクトリーはあくまで買い取りのため、アマゾンと提携しようがメルカリには影響がないと思っていましたが…。それだけメルカリの利用者に不満がたまっていて、市場でも客が流れる可能性が高いと見られているということでしょう。実際、トレジャー・ファクトリーの方が買取価格が高かったとすれば、メルカリは固定客を一気に手放すことになりかねません」(経済ジャーナリスト)

 フリマアプリでは一強状態のメリカリを脅かすことになるのか。

(小林洋三)

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