OPアニメ以外にも…「ちむどんどん」に指摘される「なつぞら」との共通点

 4月11日にスタートしたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」。まだ沖縄がアメリカの統治下だった1964年に物語は始まり、本島北部のやんばる地域に暮らす比嘉家5人の家族の絆、そして黒島結菜が演じる次女・暢子が上京して料理人を目指す姿が描かれる。そんな「ちむどんどん」に、北海道の大自然を舞台にした2019年の朝ドラ「なつぞら」との共通項がいくつも指摘され、今作もヒット間違いなしとの声が聞かれる。

 12日放送の第2話で注目されたのは、東京から沖縄へやってきた民族学者の青柳(戸次重幸)。息子の和彦(田中奏生)を連れて引っ越しの挨拶に比嘉家を訪問。息子が先に帰宅してから、比嘉家の縁側で父・賢三(大森南朋)と話し込む一幕があった。
 
 青柳が「じゃあ戦後は横浜の鶴見に?」と過去について尋ねると、賢三は「ええ、親戚が闇市で食堂やってたものですから」と答え、そこから話題は戦時中のつらい経験へと移る。
 
 青柳は「戦時中、陸軍の幹部候補生で沖縄の部隊にいたんです。でも米軍が上陸する前に配属替えになって。あの時、もしここに残っていたら今の私はいなかったでしょう」と、悲惨な沖縄戦を振り返り、「今でも時々申し訳なく思うことがあります。生き残ってしまったことを」と続けた。一方、戦時中は中国を転々としていたという賢三も、「自分も生きている限り謝り続けないといけないと思っています」と語った。

「青柳を演じる戸次重幸さんは『なつぞら』以来、3年ぶりとなる朝ドラ出演。ヒロイン(広瀬すず)の初恋の人、“天陽くん”の父を演じ、すでに出演が発表されている山田裕貴さんも『なつぞら』で朝ドラデビューを飾っています。また、オープニングに全編アニメ映像が使われている点も『なつぞら』と同じ。じつは2作ともに演出を手掛けるのは木村隆文氏。NHK所属のチーフ・ディレクターで、過去には『梅ちゃん先生』や『ひまわり』を担当していました。演出のトップが同一人物ということもあって、『なつぞら』との共通項を探していくのも楽しみのひとつですね」(テレビ誌ライター)

 気になる「ちむどんどん」第1話の視聴率は16.7%。前作「カムカムエヴリバディ」の初回視聴率を0.3ポイント上回った。総合視聴率26.8%をマークした「なつぞら」を超えるか、序盤から目が離せない。

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