ロックダウン延長で餓死者も 「ミヤネ屋」上海中継打ち切りに不満の声

「食料が欲しい!」「食べ物が欲しい!」「飲み物はない?飢え死にしそうです」「うちに早く食べ物を届けてください」

 夜の団地に住民たちの悲痛な叫びが響き渡り、食料不足を訴える子供の泣き声も聞こえた。阿鼻叫喚の地獄絵図が流れたのは、4月8日放送の「ミヤネ屋」(読売テレビ)。「深刻・上海“ロックダウン”延長」と題して現地の模様をレポート。「ゼロコロナ」を掲げる中国・上海では当初、東西2つのブロックにわけて「外出禁止」などの措置を取ってきたが、感染拡大が止まらず上海市内全域を封鎖。4月4日には市内で1万3354人のコロナ感染が判明し、当初は5日に解除予定だったロックダウンも延長されることとなった。

 番組では、現在も自宅マンションで隔離生活を送る上海の特派員と中継でつなぎ、リアルタイムで現地の様子をレポート。特派員の男性がマンションのベランダから感染状況について説明していると、司会の宮根誠司が、「自宅の、マンションの敷地内はOKなんですか?出るのは?」と質問。すると特派員男性は「玄関から基本的に出ることは禁止されておりまして」と答えると、宮根は「うわ〜」とリアクション。PCR検査の案内アナウンスが入った時だけ、敷地内の駐車場に出ることが許されるそうで、その話を聞いた宮根は「え〜」と驚きの声をあげた。

 その後、宮根は上海の食料事情を心配し、「食料とか水とか大丈夫ですか?」と聞けば特派員男性は「一週間前に買い込んだものというのは、ほとんど、だいぶなくなってまして。もうあと1週間(ロックダウンが)続いた場合にはかなり厳しい状況になるな、と思っています」と現状を説明した。その後もやりとりは続き、宮根からは「(上海で)水道水は飲まないらしいですね」「飲んでいっちゃったら水もなくなるでしょ」「外出が厳しく制限されている中で、スーパーで渋滞ができていると、なんなんですかこれは」と質問をぶつけていくうちに時間は刻々と経過、宮根が「上海って(感染者の)96%が無症状なんでしょ?」と言ったところで画面下にはスポンサー名が表示され、「あ、ごめんなさい、時間…」とコメント途中で中継は打ち切られて、CMに切り替わった。

 この中継に消化不良を感じた視聴者からは《宮根が割って入るから中途半端に終わってしまった…》《話をきちんと聞いてほしい》《中継しきるのヘタすぎる》といったコメントが噴出。視聴者の大半は、宮根の横やりよりも、ロックダウンで“食料危機”に瀕した上海住民の生の声をもっと聞きたかったようだ。

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