この4月で齢88歳の米寿を迎える田原総一朗氏。舌鋒ますます鋭く、今も第一線で活躍を続ける現役ジャーナリストだが、そんな田原氏をモデルにした短編小説を小説投稿サイトの「カクヨム」が現在募集中。ネット上では「なぜラノベの題材に田原総一朗…」「この人選はまさに想定外」など大きな話題となっている。
ちなみにカクヨムは、KAWOKAWAが株式会社はてなと共同開発した小説投稿サイト。プロアマ問わず登録すれば誰でも自由にウェブ上に小説が投稿でき、これまで数多くの作品が書籍化、アニメ化されている。
同サイトに掲載されたインタビューで田原氏は、若いころは小説家志望で高校大学時代には同人誌に作品を発表していたことを告白。ただし、同世代である石原慎太郎の芥川賞受賞作「太陽の季節」、後のノーベル文学賞作家・大江健三郎の「死者の奢り」に当時衝撃を受け、作家になる夢を諦めたという。
応募作品の条件は、1万字以内、田原氏本人か、田原氏をモデルにしたとわかるキャラを登場させること。二次創作であればファンタジーな異世界モノでも、少女漫画チックな恋愛モノでも設定は自由だという。
「インタビューで田原氏は、子供のころは絵本や漫画を題材にした二次創作的な絵を描くのが好きだったこと、さらに小説家を諦めたことについても『今のようにインターネットで作品を公開して、誰かが応援してくれれば違ったかもしれない』とも述べています。そもそも田原氏は好奇心がすごく旺盛な方。自分を主人公にしたどんな作品が発表されるのか純粋に楽しみなんだと思います」(書籍編集者)
ちなみに応募締切は3月31日だが、すでにサイト内では数多くの作品を発表。小説の中で魔法を使ったり、魔物と戦うなどぶっ飛んだ設定で躍動する田原氏にも注目だ。