「爆買い☆スター恩返し」が審議対象に!コロナ禍の無駄遣いに委員から苦言

 フジテレビで放送されている「爆買い☆スター恩返し」といえば、毎週、芸能人が出演し、幼少期や学生時代を過ごした思い出の地を訪問、サイコロで出た金額を使い切って、“地元”に恩返しするという旅バラエティー番組。2月11日には3時間スペシャルが放送され、篠原涼子や堺正章が参戦した。

「ゲストは毎回、サイコロを振って、出た金額を使い切らなければいけないというルール。群馬県桐生市を訪れた篠原さんに設定された額は100万円。名物の高級織物や遠い親戚がやっている整骨院ではコルセットや湿布を、きのこ園できのこやだし汁を爆買いするなどしたのですが、結果は100万円に遠く及ばず、約52万円。それでも桐生市の名産品をアピールできたので、十分に恩返しできたと言えますね」(テレビ誌ライター)

 スターが地元に大金を落として恩返しするのは、見ていてほっこりさせられるが、2月12日オンエアの「週刊フジテレビ批評」で、この番組が審議にかけられたことが報告された。

 2月9日に開かれたという2月の番組審議会。そこでは竹内涼真が出演した1月28日放送回が取り上げられ、大学教授や弁護士、国際政治学者といった委員からさまざまな意見が寄せられた。

 委員の一人は「非常に昭和というか、バブルという言葉が私には浮かんでしまったんですね。特に現在、コロナ禍で非常に困窮して生活苦の人たちがたくさんいる状況では、無駄に派手にお金を使う姿にもうひとつ私はなじめませんでした」と、“爆買い”が無駄遣いの印象を受けると指摘。また別の委員は「その日が食べられないという人たちが普通にいるわけですね。そういう時になんで50万円とか80万円というお金を1日で使うという番組の作りをするのか」と疑問を呈した。
 
「1月28日の放送回では竹内涼真さんが町田を訪問。80万円を使い切るために、同級生や友人にイタリア料理やウナギ料理をふるまい、さらに過去に所属していたサッカーチームにキッチンカー4台を差し入れする爆買いを披露していました。確かに、コロナ禍で満足に食事もとれない困窮家庭がいることを考えたら、特定の人や団体よりも地域への恩返しという点を前面に押し出すべきかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)

 設定された金額を使わなくてもペナルティはないが、「無理にお金を使わなくても…」というのが庶民の率直な感想なのかもしれない。

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