お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司(42)とたかし(36)が2月3日深夜放送の「やすとものいたって真剣です」(ABCテレビ)に出演し、M−1に抱いていたコンプレックスが松本人志(58)の一言で解消したというエピソードを明かした。
番組にはM—1王者の笑い飯、パンクブーブー、トレンディエンジェルの3組が出演し、かつての優勝コンビがM—1に関するトークを展開。今後の目標について聞かれると、たかしは「まあキングオブコントに出れるんで」と芸歴による出場制限のないキングオブコントに出場できることを持ち出し、賞レース出場への熱意を語った。M—1優勝後にピンでR—1に出場していたほどお笑いに意欲的なたかしに対し、斎藤には違う目標があるという。
斎藤は「僕、最終的には海外スターになりたいです。もともと吉本に入ったのもジャニーズに入れなかったから入っただけで、やっぱ、そっちにどうしてもいきたかったっていうビジョンがあるんで。僕はハリウッド行きたいんですよ、ほんとは」と今後の目標について語った。お笑いについては、楽しくて好きではあるものの、周りの才能ある芸人達を意識すると、自分はお笑いに向いてないと思う事があるとも吐露した。自身の才能を謙遜する斎藤にパンブー・佐藤が「え?チャンピオンなったじゃん」とフォローを入れると、すかさず斎藤は「あの日の僕は凄かったけど」とM—1優勝時の活躍ぶりを振り返ったが、華々しい優勝の裏で、斎藤はM—1にあるコンプレックスを抱えていたことも明かした。
M—1グランプリは2001年にスタートし、2010年に一度終了。M—1復活の回となった2015年にトレンディエンジェルは優勝したのだが、この年の審査員は過去10回の優勝コンビから選出され、審査員席に松本人志は不在となった。斎藤は「松本さんがいらっしゃらなかった年ではあるんで、そこもちょっとコンプレックスではあったんですよ。松ちゃんの目のないところで優勝しているということが、どこかコンプレックスで…」と松本不在のM—1優勝がコンプレックスだったことを明かした。斎藤はそのことを松本本人に明かしたことがあるそうで、「その時おっしゃって頂いたのは、『M—1っていうのはあの日一番面白い奴を決める大会や』って言われて、それですごい救われたというか。チャンピオンだから滑っちゃいけないとか、変にプレッシャーを感じすぎることもないのかなと」と、優勝者でありながら負い目を感じ続けていた斎藤を松本の言葉が救ったことも語った。
ハリウッド進出が叶ったとしても、漫才の出番には日本に戻ってくるというビジョンも語ったトレンディエンジェルの斎藤。今後の活躍に期待したい。
(浜野ふみ)