“熊本県産アサリの97%が外国産”判明に「国産表示は信用できない」失望の声

 中国など外国産のアサリを熊本県産として販売していた産地偽装問題。農林水産省の調査では熊本県産アサリの97%が外国産の可能性が高いことが明らかとなっているが、ネット上では「もはや国産表示は信用できない」といった声もあがっている。

 20年に熊本県でとれたアサリの漁獲量は21トンだったにも関わらず、21年に熊本県産として販売されたアサリは2485トンだったことから、農林水産省が調査に乗り出した。そして、全国のスーパーなどで販売されている熊本県産アサリの31サンプルを取り寄せDNA鑑定を行ったところ、97%が中国や韓国などの外国産である可能性が高いことが判明したという。

 なお、中国産のアサリであっても熊本で1年以上育てれば、熊本県産として販売することが可能だが、輸入したものをそのまま熊本県産として出荷していたとみられる。

「97%という衝撃の数字にネット上では《今まで食べていた熊本県産のアサリはほぼ外国産で間違いないってことか。もう産地表示なんて信用できないわ》《熊本に限った話ではないのでは。アサリ以外でも産地なんて言ったもん勝ちなのでは》といった声も見られ、疑心暗鬼になっている人も多いようです。時を同じくして、1月31日には近鉄百貨店のテナント業者などで国産として販売されていたうなぎ約7万匹が実際には中国産だったことも発表されましたし、これから続々と産地偽装問題が明らかになるかもしれません」(社会部記者)

 むしろ、どれだけの商品の産地が正しく表示されたものなのか。問題の根は深そうだ。

(小林洋三)

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