「熊本県産として販売されていたアサリの97%が外国産の可能性が高い」
農林水産省の調査によってそんな衝撃の結果が明らかとなり、世間を大いに賑わせた熊本県産アサリの産地偽装問題。その後、同省が新たに全国の小売店を調査した結果、熊本県産アサリの販売数はゼロとなり、まったく販売されていないことが判明したことで、ネット上では愕然とする声があがっている。
「農水省は2月16日~22日の間、前回の調査と同じ全国の小売店1005店舗を調べたところ、前回の調査では販売されているアサリの79.2%が熊本県産だったの対し、今回の調査では熊本県産アサリはひとつも確認できなかったといいます。その一方で、前回の調査では確認されなかった中国産アサリが74.7%と急増していることも判明したのです」(社会部記者)
この結果にネット上では、《要するに熊本県産として販売されていたアサリはほぼ中国産だったってこと?》《販売割合が熊本県産と中国産がマルっと入れ替わってるってあからさますぎやしないか…》《もう、熊本県産の商品はすべてが怪しく思えるようになってしまったわ》《熊本県にはアサリが一匹もいなくなってしまったん?》など驚きの声が相次いでいる。
「今回の調査で熊本県産アサリがゼロだったとはいえ、すべてが中国産から偽装されていたというわけではありません。熊本県は2月8日から2カ月間、県産アサリの出荷を停止していますから、ゼロになるのはむしろ当たり前のことで、調査で確認されなかったということは熊本県産に偽装されたものが今回は発見されなかったということです。なお、3月18日には政府が国産アサリの表示ルールを厳格化すると発表。国内で1年半以上育てたもの以外は国産表示ができなくなりますから、今後はさらに国産アサリとして販売されるものが減る可能性も十分にあり得ると思います」(前出・社会部記者)
国産は希少なものとなってしまうかもしれない。
(小林洋三)