からっ風ならぬ追い風が、いま群馬に吹いている!?
フランスに本社を置くタイヤメーカー・ミシュランの日本法人、日本ミシュランタイヤが、本社機能を東京都新宿区から群馬県太田市に移転。今後は、都内のオフィスを段階的に縮小し、2023年8月の統合完了を目指す方針であることを23日発表した。
「仏ミシュランは1964年に日本に進出後、75年に日本法人として同社を設立。91年には本国以外では数少ないR&D(研究開発)拠点を群馬県に置いています。そこに同社の社員の半数以上が働いており、このコロナ禍でリモート勤務が前提となったことで、わざわざ高い家賃を払って都内に本社オフィスを構える必要がなくなったという事でしょう。また、太田市にはスバルもありますから、ミシュランが移転すれば一大自動車関連産業都市として活性化することも期待できますね」(経済ジャーナリスト)
同社の正社員数は約500人で、本社で約150人、太田サイト(太田市植木野町)で約250人が勤務しているが、東京に勤務する社員のうち、太田に勤務場所を移す社員は通勤可能なエリアに転居、もしくは在宅を中心とする勤務体制に切り替え、「積極的に外部・内部のシナジーを開拓し、群馬県から革新的なビジネス創出を加速する」としている。
このニュースを受け、読者からは《東京にこだわらない姿勢は多くの日本企業も見習うべき》《単に東京一極集中から脱皮するだけでなく、複数の関連事業会社で集中的な地方経済圏を構築することは、生産性という視点でも雇用面でもプラスになる》《南海トラフ地震などの大きな地震が起きた場合のことを考えれば都心にオフィスを設けるより絶対得策!》といった意見が多く、さらに同社の「ミシュランガイド」に引っ掛けて《ミシュランガイド群馬県版爆誕か?》《これで群馬グルメの三つ星が決定だな!》《やった〜!ついに「焼きまんじゅう」が三つ星になるぞ〜》とのコメントも続出している。
昨今、東急ハンズの買収で大きなニュースになったカインズも、群馬発祥の企業。ミシュランの太田市移転で、群馬県の「魅力度ランキング」は急上昇するか!?
(灯倫太郎)