米国のBEV(バッテリー式電気自動車)メーカー「テスラ」が苦戦を強いられている。2024年1~3月期におけるテスラの世界販売台数は、前年同期比で約9%減の38万6810台にとどまった。日本での23年の販売台数は約5500台で、前年の約6000台から約8%減少。テスラの日本法人は今年4月末から「Model 3」と「Model Y」の全グレードに対して「一律30万円」という大幅値下げを緊急実施し、テコ入れに力を入れている。
そんな中、テスラの「車両保険」に関する問題がSNSで話題になっている。Model 3とModel Yのオーナーに車両保険の「継続NG」を通告するメールが届いているというのだ。
一部ネット損保では「2025年1月1日以降を始期日として当社にてご継続いただく場合、現在ご契約の自動車では車両保険のお引き受けができなくなることをご連絡いたします」という内容のメールをオーナーに送付しており、オーナーを戸惑わせている。自動車ライターが語る。
「事故率が高く修理代金が高い車種の場合、これまでも車両保険に加入できないというケースはありました。今回のテスラの一部モデルも一部の損保会社が扱いを取りやめたようです。実際、よくありがちなバンパー交換の場合、国産車では20万円程度で修理可能でも、テスラでは120万円
今のところ、車両保険を受け付けないのは一部のネット損保会社だけのようだが、今後他社へも広がりを見せるようだと、テスラに乗ってみたいという人の購入意欲にも大きく影響することになるだろう。
(ケン高田)