絶不調の「THE TIME,」を救う!? 秀才・香川照之の並外れた努力と謙虚さ

 俳優の香川照之が「THE TIME,」(TBS系)で奮闘中だ。情報番組で初のMCを務める香川は放送初日には朝3時に局入りし、スタッフにも頭を下げる謙虚ぶり。12月13日発売の「週刊ポスト」が報じた。

「THE TIME,」は月曜〜木曜は同局のエース・安住紳一郎アナウンサー、金曜は香川がMCを担当。2枚看板をウリに10月1日から鳴り物入りでスタートした。局としては高視聴率を期待していたのだが……。

 記事によると、視聴率は番組開始から現在まで4〜5%と低空飛行。しかし、香川は多忙にもかかわらず、放送初日は他の人よりも早く午前3時にスタジオ入り。直前までアナウンスの練習をしていたのか、声が枯れていたという。スタッフに対しては「私はニュースに関しては初心者です!いろいろ教えてください!」と頭を下げたのだとか。

 実は、香川は以前にも初日から声を枯らした出来事があった。香川は二代目市川猿翁と女優・浜木綿子の間に生まれたが、父母の離婚によって梨園からは離れて育った。市川中車を襲名し、歌舞伎の世界に入ったのは45歳。40代でゼロから歌舞伎俳優の道に入った香川は並外れた努力をしたのだろう。初舞台では稽古のしすぎで初日から声が枯れていたという。当初、歌舞伎は無理だと囁かれたが、努力の甲斐があってか、一流の歌舞伎役者へと成長を遂げた。

「香川は努力家だけでなく謙虚でもあります。小中高と東京の名門・暁星学園に通い、学年トップの成績を収めるほどの秀才でした。東京大学文学部にも現役で合格。ところが、一部のインテリタレントと違い、高学歴をアピールすることは一切ありません。演技ひとつで芸能界で大成しています。また、香川は役者になる前、テレビドラマのADを務めた経験があります。ADのつらさを実体験したことから、今もスタッフを大事にし、謙虚に対応しているのだと思われます」(芸能記者)

 香川の努力と謙虚さをもってすれば、「THE TIME,」も上昇気流に乗るかも。

(石田英明)

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