発売から1年が経ってもなお入手困難な状況が続いているソニーのゲーム機「PlayStation 5」(PS5)だが、米Bloombergの報道によれば、今後さらに入手しにくくなる可能性があるという。
ソニーグループは今期のPS5の生産目標を1600万台以上としていたが、複数の関係者によると、新型コロナウイルス感染拡大による物流の混乱や半導体などの部品不足の影響によって目標を1500万台に下方修正したという。なお、半導体不足は他のゲーム機にも影響を与え、任天堂の「Nintendo Switch」も減産に追い込まれている。
PS5は相変わらず抽選販売が行われているが、《もうかれこれ50回以上抽選を受けているが、さっぱり当たらない。いつになったら普通に店頭で買えるんだろう》《何度も応募してるけど抽選はもうやめた。ここまで手に入らないハードが今まであっただろうか…》《転売ヤーから買うのだけはダメだと思っていたけど、もう他に入手する方法が考えつかない》といったあきらめの声も多く見られる。しかし、転売ヤーからの購入は絶対おすすめできないという。
「もちろん転売ヤーから買ってはいけない理由などいくつもありますが、実は今、PS5の修理依頼が殺到し、これが落ち着くまで時間がかかることをソニー・インタラクティブエンタテインメントが発表しているのです。PS5は特にコントローラーが精密化していているためトラブルが相次いでいるそうなのですが、もし転売ヤーからPS5を買った場合、それまでの商品の保管状態は分からないですし、すでにコントローラーが故障している可能性もあります。また、転売商品は入手時期もまちまちのため、買ってみたら保証サービス期間が切れていたなんてこともあり得るのです」(フリーライター)
せっかく入手したのに故障によって修理でしばらく遊べず、保証も受けられないなんてこともあるだけに、転売ヤーからの購入は避けるべきだろう。
(小林洋三)