「PS5」発売決定もファンが懸念する高スペックゆえの“お値段”

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月8日、2020年末に次世代の据置きゲーム機「プレイステーション5(PS5)」を発売することを発表した。

 2006年に「プレイステーション3」、そして2014年に「プレイステーション4」を発売し、およそ6〜8年周期で最新のハードウェアを世に送り出してきたソニーが、ようやくファン待望の次世代機のリリースを決めた。

 同社の説明によれば、PS5にはこれまでの処理速度を大幅に改善させるであろうカスタムSSDとAMD社製カスタムチップなるセットが標準搭載されており、2つのスティックが備え付けられたお馴染みの専用コントローラーにはブルブルと震える振動機能に代わって、新たに“ハプティック効果“が加えられたという。

「巷で流行しつつあるプレイステーションVRの対応はもちろんのこと、最大で8Kの解像度出力まで楽しめ、それほどの高スペックでありながら、PS4よりも低い消費電力でゲームを一時停止する機能も含まれるとのこと。プレイステーション・シリーズといえば、モノ作りという分野で常に先頭を走ってきたソニーが満を持して世界へ送り出す看板商品なわけですが、それだけに開発費用もズバ抜けて高額となり、新作ハードウェアが発売されるたびに話題となるのはその高額な本体価格です。前作のPS4が発売された2014年の時点でもすでにスマートフォンで無料で遊べるアプリというものが普及し始めていましたが、次世代機が発売される2020年にはさらに“ゲームは無料で遊ぶもの“という風潮は強まっているでしょう。これはPS1やPS2を発売した頃には存在していなかった懸念材料であり、ソニーとしても価格の設定には慎重になるでしょうね」(テレビ誌ライター)

 ネット上でもハイスペックなPS5の発売発表に関して、「グラフィック性能とかは極めてほしいけど、こりゃまたコントローラーを別売で買ったら高そうだなぁ」「スペックは通常進化だと思うけど、問題は価格かなぁ。スマホゲームが普通になってわざわざゲーム機を買うという事への敷居が上がってると思う」などの声があり、高額な値段設定になるのではないかと心配しているファンも多い。

 とはいえ、最新のプレイステーション次世代機は全ての“ゲーム男子“を興奮させる魅惑のガジェットであり、来年のクリスマス商戦を牽引する目玉商品となりそうだ。

(木村慎吾)

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