東京オリパラが9月5日に閉幕し、10月1日には中東ドバイで万博が開幕した。世界中がコロナ禍で様々なイベントが順延になる中、まるでその間隙を縫うかのように玉突きで世界的なイベントが続いている。
ドバイ万博の開幕と同時に日本館も開館。次回2025年は大阪で開催される予定なので、3月31日に万博が閉会するまでには大阪万博を待つ熱も高まることだろう。
さてその大阪ではこれと関連した大型開発に沸きそうな気配だ。
「コロナの感染拡大で大幅なスケジュールの変更はありましたが、大阪では万博開催とその跡地や周辺の土地を整備してのカジノ開業で様々な開発が見込まれています。大阪でカジノ開発を担う事業者として手を上げているアメリカ・ラスベガスのMGMリゾーツ・インターナショナルと日本のオリックスの連合軍は、初期投資額で1兆800億円を掲げていて、11月4日の決算会見でざっとした内訳を明らかにしました」(経済ジャーナリスト)
今のご時世、なんとも大盤振る舞いで強気の姿勢だが、そんなオリックスを勢いづかせる出来事があった。そう、プロ野球パ・リーグでの25年ぶり13回目の優勝だ。しかも2年連続最下位からの挽回とあって、ファンや球団関係者は喜びが止まらなかった。
中でも感慨ひとしおだったのが積年の念願が叶った宮内義彦オーナーだろう。ロッテの敗戦に備えて京セラドームで待機していた選手らに、中島聡・監督の次に胴上げされると、さすがに86歳という高齢なので、ツイッターには「宮内オーナー胴上げ出来て良かった」と素直に喜ぶツイートが上がる一方、「おいおい(年齢的に)大丈夫か」といった心配する声も。さらには、宮内オーナーが過去、メディアに訴えていた「私も相当、年になりました。冥途の土産がないままに閻魔さんに会うのは非常にまずい。早いこと土産を作ってほしい。個人的に少し焦っている」との語録が紹介され、これも話題に。
一方、球団や会社のせいではなくコロナという外部要因に悩まされ続けてきて遅れに遅れている大阪カジノ。これも当初は2025年開業予定だったものが、「20年代後半には」と、またもや“待ち”を強いられている。果たして、こちらも悲願達成となるだろうか。
(猫間滋)