格安航空会社(LCC)の「ピーチ・アビエーション」は、指定された行き先が入ったカプセル自動販売機「旅くじ」を10月13日から渋谷パルコに設置した。8月に大阪の心斎橋パルコに設置し、3000個以上を売り上げるなど大反響を巻き起こした“行き先不明の旅ガチャ”の第2弾となるが、早くも第3弾を待望する声もあがっている。
「1回5000円でガチャガチャを回すことができ、出てきたカプセルには札幌、大阪、石垣など全13カ所の行き先と、往路・復路に使える6000円以上のピーチポイントなどが入っています。どこに行くか分からないドキドキが、人気ゲーム『桃太郎電鉄』の『ぶっとびカード』のようだと話題で、自販機には連日のように長蛇の行列が出来ています」(ネットライター)
「旅くじ」にネット上では、《自分では決められない旅行先を楽しむ。たまにはそんな旅ガチャもありだと思う》《ガチャで当たったところを旅するためには、精神的な余裕と時間的な余裕も必要。でも、一度は試してみたいもんだ》《これは面白い試み。Go To トラベルなんかよりよっぽど旅行心を掻き立てられるわ》など絶賛する声が相次いでおり、中には《ぜひ豪華版もやってほしい。1~2万円くらいのガチャでも面白いかも》と次回「旅くじ」の構想を提案する声も見られる。
「ピーチは11月の1カ月間限定ではありますが、国内33路線すべて乗り放題の航空券を1万9800円から3万9800円で販売するなど独自のサービスを展開して話題になっています。特に『旅くじ』は大好評なので、今後は海外路線を含めたものやペア専用のものなどを用意しても面白いかもしれませんね。ただ、注意しなければならないのは、『旅くじ』は行き先のチケットが入っているわけではなく、指定された行き先の航空券が購入できるピーチポイントで、ハイシーズンで運賃が上がっている場合には足りない分を自費で支払わなければならなくなることもあります。また、ふたり以上で旅行する場合は追加人数分の行き先までのチケットを別途用意しなければなりませので、きちんと理解した上でガチャを回す必要があります」(前出・ネットライター)
渋谷パルコの設置期間は12月末まで。話題性もあることから、今後導入する格安航空会社が他にも登場しそうだ。
(小林洋三)