新作カプセルトイ「ギャルの折り鶴」に賛否両論のワケ「不器用の偏見も」

 年末の風物詩、ユーキャン新語・流行語大賞トップ10に「親ガチャ」が選出され話題となっているが、元来「ガチャガチャ」と呼ばれ親しまれてきたカプセル玩具販売機も同じくブームの真っただ中。ひとたび新作のカプセルトイが発表されるとSNSで拡散されてたちまち話題に。そんな中、現在鬼バズリしている新商品が《斬新すぎる》と話題になっている。

 SNS上で話題を呼んでいるのは「ギャルが折った折り鶴」という商品で、全5種類、価格は300円で、来春販売開始される予定だ。折り鶴と言っても、端々がひしゃげていたり、一見折り鶴には見えないようなぐちゃぐちゃな出来のものもラインナップされており、長い付け爪をつけたギャルが不器用ながらに折った背景が想像できる。

 商品は実際にギャルが折ったものをマニュアル化し、トレーニングを積んだ業者が忠実に手折りで再現しているとのことで、購入者には特典として制作映像もついてくるという。斬新すぎる新商品に《ぶっ飛んでて面白い》《発売がめちゃくちゃ楽しみ》《ギャルが折ったのを業者さんが再現したんかい!》《こんな企画を提案できるのすごすぎワロタ》と、ツッコミや期待のコメントが殺到しているが、中には否定的な意見もあるようだ。
 
「斬新な企画が話題ですが、ネット上では《ギャルが不器用で折り鶴も折れないっていう偏見を感じる》《手先が器用なギャルもいるし、一つくらい綺麗な出来のものがあっても良かったんじゃ》《「出来ない」、「下手くそ」を馬鹿にしているような企画は面白くない》などの意見も見受けられました」(情報誌ライター)

 批判コメントの中には、かつての有名番組企画が炎上した経緯になぞらえるようなものもあるという。
 
「昨年度まで地上波で放送されていた『噂の東京マガジン』(TBS系)の名物企画、『やって!TRY』を覚えているでしょうか。一般女性がどれほど料理に関する常識があるのかを試すクッキングコーナーで、うまく料理ができない様子にナレーションで痛快なツッコミを入れるという人気コーナーでしたが、ここ数年では性差別問題への意識の高まりをきっかけに《女性は料理ができなければ嘲笑の対象にされるのか》と炎上騒動に発展しました。今回のギャルの折り鶴の企画に、同じ様な印象を感じたユーザーも多く、《やってTRYテイストを感じる嫌な企画だな》という意見もあがっています」(前出・情報誌ライター)

 現在BS−TBSで放送されている同コーナーには、女性だけでなく男性が料理に挑戦することも増えてきている。折り鶴カプセルトイにもギャル男バージョンが追加される日が来るかも!?

(浜野ふみ)

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