セ・パCS最終争いの「重大事件」(2)佐藤輝明の「サードコンバート計画」が始動

A 3、4月に20勝9敗でロケットスタートを切った阪神の勢いに、陰りが見えてきた。一番の要因はルーキー・佐藤輝明(22)のブレーキじゃないか。

E(在阪メディア関係者) 矢野燿大監督(52)も扱いに難儀しとるらしい。なんせ40打席以上連続ノーヒットやで。なんぼデカいのを打てても、扇風機じゃあきまへん。

D 新人王争いでも、名実ともに広島の栗林良吏(25)とDeNAの牧秀悟(23)の後塵を拝する形になっている。

A それでも「サードコンバート計画」が始動しているんだろう。

E ご名答。大山悠輔(26)の打撃は好不調の波が大きい。シーズン最終盤で大スランプに陥った時のウルトラCっちゅうわけや。本職はサードやから、ファーム降格中の〝テスト起用〟も無難にこなしとったし。

B 清水雅治2軍野手総合コーチ(57)が太鼓判を押すレベルみたいですね。どうやら、守備からいいリズムを作って打撃不振を改善させる思惑もあるとか。

A もはや、前半戦の打線を佐藤と共に牽引したサンズ(33)とマルテ(30)もガス欠気味。23日に1軍復帰した佐藤に、チームの命運はかかっているようだ。

C そんな阪神と因縁渦巻くのがヤクルト。サイン盗み騒動やデッドボールの応酬合戦など、今季は一触即発シーンが目立った。

D 13年にマートンがクロスプレーで捕手にタックルしてケガさせたり、17年に藤浪晋太郎(27)が当時現役だった畠山和洋2軍打撃コーチ(39)の顔面にデッドボールを投げて乱闘騒ぎになるなど、以前からトラブルが絶えない対戦だった。

A 9月13日のヤクルト×中日戦でも、その因縁を感じさせる場面があったな。

C 審判の誤審で、最終回のヤクルトのチャンスが潰された試合ですね。

A そうそう。あの審判は選手出身で、阪神OBだよ。

B こんなところまで阪神が突っかかってくるってか。高津臣吾監督(52)が大激怒したのは、それもあったのか。まあ直情的ではあるけど、そもそもは〝選手ファースト〟を徹底している監督だから。

A 左のエースに成長しつつある高橋奎二(24)があれだけ活躍しても、新婚妻で元AKB48の板野友美に関する質問や紙面掲載がNGなのは、高津監督の強い意向だ。球団にストップをかけているって。

E 野球だけに集中してほしいって親心かいな。せやかて阪神は、リモートをいいことに取材対応をおざなりにしすぎやけど。

A:スポーツ紙デスク/B:球界関係者/C:プロ野球中継スタッフ/D:球界OB/E:在阪メディア関係者

*「週刊アサヒ芸能」10月7日号より。(3)につづく

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