北方領土問題を巡る“戦争”発言で所属する日本維新の会を除名処分になった丸山穂高衆議院議員について、日本維新の会元代表で前大阪市長の橋下徹氏が自身のツイッターで「上西小百合氏と全く同タイプ」と発言したことに、元衆議院議員でタレントの上西小百合が不快感をにじませた。
橋下氏は5月17日に「丸山穂高氏は上西小百合氏と全く同タイプ。このような国会議員を誕生させたのは僕の責任。維新が辞職を促すのは当然だが、国会の辞職決議はいかがなものか。辞職の基準がない。弁護会の懲戒基準と同じく法の支配にかなわない。選挙で落選させて現実を認識させた方がいい」とツイート。これに対し上西は同日、「何がどう同じなんだか。今回の“戦争発言”の問題点が全然わかっていないんですね。こんな人のつくった党にいたのかと思うとうんざりする。それと何かあったら『僕の責任』って言ったり『母親に咎められた』と言えば人気がとれると思っている浅はかさも大嫌い」とリツイートする形で発言し、怒りを示した。
ネット上では橋下氏の発言に対し《上西と同じにするな》《丸山穂高の件は残念だったけど、さすがに上西と同類じゃないでしょ》《『僕の責任』と言うなら、選挙で落とす以前に橋下さんちゃんと責任取ってください!》といった意見があがっている。
また、上西の発言には《とんだとばっちりですね(笑)》《『僕の責任』って言う人間が責任取った試しはないですからね。橋下が責任取る気はないだろうし、責任も感じてないでしょう》《橋下さんは口だけだから(笑)》《なぜ同じと言われたのかわからないなんて、思考能力の欠如ですね》などの賛否の反応が寄せられている。
「辞職勧告決議案が通ったとしても、辞職を強制できるわけではないので、“選挙で落選させる”のが現実的というのは橋下さんのおっしゃる通り。ただ、丸山議員のような国会議員を誕生させたのが自分の責任だと発言したり、上西さんを同類の例に挙げて語る意図はよくわかりませんね」(政治経済誌記者)
上西は続けて、「あっ、二人とも『橋下さんの言いなりにならないタイプ』ってことか。それなら合ってるな。」とツイートしているが、橋下氏は恐らくそういう意味で同類と言ったのではないと思うのだが…。
(石見剣)