張本勲氏、ボクシング入江聖奈だけでなく卓球・石川佳純にも問題発言

 野球評論家の張本勲氏に日本ボクシング連盟が「喝!」だ。張本氏は8月8日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)に出演。東京五輪のボクシング女子フェザー級で入江聖奈が金メダルを獲得したことについて、「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って。こんな競技が好きな人がいるんだ」などと発言していた。

 これを受けて日本ボクシング連盟の内田貞信会長は8月11日、公式サイトを通じてTBSに抗議文を送ったことを発表。内田会長は、張本氏が「女性及びボクシング競技を蔑視した」と思わせる発言をしたとして、遺憾の意を示した。また、ボクシングは暴力的な殴り合いではなく、技術を駆使した競技であるとし、女性だからボクシングに取り組むべきではないという、多様性を否定するような番組内での発言を訂正していただきたいと述べた。

 ネット上でも「これは〝喝!〟じゃな」「降板させたほうがいい」「スルーしなかった日本ボクシング連盟は〝あっぱれ!〟」などと、張本氏批判が相次ぎ、番組と張本氏は謝罪。

 実は張本氏、過去にもアスリートに対して女性蔑視とも取れる発言で炎上していた。

「15年11月放送の同番組で、卓球の女子ワールドカップで日本人初の銀メダルを手にした石川佳純に対して『ちょっと甘いけど、女性だから〝あっぱれ!〟をあげましょ。2番目(準優勝)には私、あげないんだけどね。女性だから〝あっぱれ!〟』と、『女性だから』を連呼。この発言に対してもネット上では『女性差別だ』『張本は老害』などと、ブーイングが起こっていました」(スポーツ紙記者)

「老人だから」といって、女性蔑視発言を許してもらうのは難しそうだ。

(石田英明)

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