違反ドラッグに続いて日本人女性への性的暴行も発覚。7月に入って、五輪の外国人関係者が相次いで逮捕された。「プレイブック」どころか日本の法律すら守れない無法者は、ウイルスより厄介な存在かもしれない。
「国際的なスポーツイベントがあらゆる犯罪の呼び水になるのは事実。今回の五輪で、コロナ感染対策で行動は制限され、選手や関係者は無観客の会場で高揚感も味わえず、相当なストレスやフラストレーションを抱えているはず。どんな犯罪が起きても不思議ではありません」
こう話すのは、元警視庁刑事で犯罪心理学者の北芝健氏。その言葉を裏づける事件が報じられたのは7月18日だった。五輪のメイン会場となる国立競技場で、大会スタッフのウズベキスタン国籍の男性が逮捕されたのだ。
「犯人は会場内で働く日本人アルバイト女性を誘って16日夜に行われた閉会式のリハーサルを見学。その後、周囲に人がいないのをいいことに、観客席付近で性的暴行に及んだのです」(社会部記者)
ムラムラを抑止できない性犯罪者の予備軍は、関係者ばかりとは限らない。
犯罪ジャーナリストの石原行雄氏が警鐘を鳴らす。
「競技中のアスリートの脳内ではドーパミンが大量に分泌され、競技終了後もその興奮状態を長く引きずる傾向があります。選手村の中が〝フリー性状態〟になるのはある意味、必然であるという見方もできます。それがソーシャルディスタンスの義務化で叶わず、鬱憤のハケ口を選手村の外へ求めるケースも出てくるのではないでしょうか」
プレイブックには、競技終了から48時間以内に選手村から退去するよう記されているが、
「選手も『せっかく東京に来ているのだから』と、夜の街でハメを外すことがあるかもしれません。変な気を起こして女性トラブルに繋がることも考えられます」(石原氏)
暴走する性欲の受け皿となりそうなのが、法律違反の業態だ。
「歌舞伎町、渋谷、六本木といった繁華街では、五輪関係者を当て込んだ多くの外国人女性が幅を利かせ、バーなどで客を物色している。そこで活用されているのがハンディタイプの翻訳機。アジア、北米、ヨーロッパと、国籍や地域を問わずスムーズに値段交渉が進められるとあって、この稼業の必須アイテムとなっています」(北芝氏)
夜の街で感染爆発が起きていても不思議ではない。