東京五輪「女子アスリート」裏ガイド(3)クライミング野中生萌の”深い渓谷”

 後半戦の8月6日、開会式で旗手を務めたレスリングの須﨑優衣が満を持して登場する。

「女子最軽量の50キロ級でライバルの入江ゆき(28)を倒して代表切符を手にした。早大レスリング部でJOCエリートアカデミー出身の須﨑は、愛くるしい笑顔が魅力的。『レスリング界のひまわり娘』と呼ばれています。レスリング協会の福田会長もぞっこんで、旗手に推薦したようです。ただ、泣き虫でも知られている。逆にいえば超負けず嫌いってことでしょうね」(レスリング関係者)

 新競技のスポーツクライミングの野中生萌(みほう)と、陸上の20キロ競歩の岡田久美子はそのナイスバディに熱視線が注がれる。

「18年W杯年間総合女王の野中は、美しい容貌と強靱な肉体が魅惑的。締めつけのキツいタンクトップウェアからのぞく深い渓谷は必見です。一方、日本選手権6連覇の岡田は、美しいほどの腹筋に、締まった臀部、そして長い美脚の持ち主です」(スポーツ誌編集者)

 次回パリ五輪で採用されなかった空手界からは、植草歩と清水希容(きよう)の2人だ。組手61キロ級の植草は「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」と呼ばれる美形フェイスの人気者。全日本選手権で女子初の4連覇を達成するなど、実績も申し分なし。

「女子形の清水は、演武中の息遣いに注目。通常、声を出さずに行うのですが、気合いが入りすぎてか、激しい息遣いを注意される場面も。テレビのボリュームを少し上げて見たほうがいいかもしれませんね(笑)」(スポーツ紙記者)

 史上初のメダル獲得を狙う新体操団体代表「フェアリージャパン」では、主将の杉本早裕吏(さゆり)が頼もしい存在だ。

「高校2年時の13年にフェアリージャパンの団体メンバーに選出され、翌年キャプテンに就任。17年世界選手権(団体総合)で42年ぶりの快挙となる銅メダル、19年世界選手権(団体総合)は44年ぶりとなる銀メダル、種目別ボールでは初の金メダルを獲得するなど、まさにチームの支柱です」(スポーツライター)

 コロナ禍までは、年間350日が合宿という共同生活を送っていた「フェアリージャパン」だが、

「杉本が怒ったり、泣いたりした話は聞いたことがない。敬語が禁止される中『さおりん』と呼ばれていて、いつもニコニコしている和風美人。チョコ系のスイーツが好物で、将来について聞くと『いつかウエディングドレスが着たいです』と。そんな純朴さがたまりませんね」(スポーツライター)

 ラストは自転車・女子トラックのメダル候補、小林優香だ。5月「UCIトラック・ネーションズカップ香港大会ジョシケイリン」では、日本人女性初となる金メダルを獲得している。

 週刊アサヒ芸能連載でおなじみの、ヤマケンこと山口健治氏がエピソードを明かす。

「競輪場以外で初めて会ったのは、15年12月28日の京王閣『ガールズGP』を勝った日。調布駅(東京都)近くの中華料理店で食事をしていると、少し離れたテーブルにお母さんと一緒に座っていた。まだ21歳の娘のことが心配で、九州から上京し、ささやかな祝杯をあげるところだったようで、ホッコリさせられましたね」

 五輪でメダルを獲るためにバレーボールから転向した小林が、女子自転車界初のメダルを、母のためにも本気で獲りにいく!

*「週刊アサヒ芸能」7月29日号より

スポーツ